少女に悪意はまったくなかったのだが、世間一般の法律に照らすと『胎児隠匿』という罪に当たるそうだ。流産した胎児をかばんに入れていたからだ。

11月3日、16歳の少女がダーバンにあるクリニックへ行き、看護師に「赤ちゃんを流産したので、助けてほしい」と言ってきた。看護師が少女の体を調べると、明らかに流産をしようとした形跡を発見、胎児はどうしたのかと聞くと少女はおもむろに学生かばんから胎児を取り出した。

看護師は警察へ通報、「胎児隠匿」の罪という、少女にとっては大事件に発展してしまった。少女は現在も治療中で逮捕にまでは至っていない。

南アフリカでは少女の妊娠率は非常に多く、誰にも相談できず、赤ちゃんの父親に当たる人からもサポートが受けられないという四面楚歌の状況になって、自らの手で流産もしくは出産後に捨てるケースが非常に増えている。

南アフリカの性教育は、必要性があるにもかかわらずまだまだ遅れをとっている。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)

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