日産、パリモーターショーで癒し系EVコンセプトカー「Townpod(タウンポッド)」世界初公開【ニュース・トピックス:日産】

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ムーミンのような"顔"をした、乗用車と商用車のカテゴリーを越えるコンセプトカー

 以前お伝えした通り 、日産は9月30日から始まったフランス・パリモーターショーで、EV(電気自動車)のコンセプトカー「Townpod(タウンポッド)」を出展し、そのスタイルを世界初公開した。9月のプレスリリース時点ではヘッドランプの一部しか公開されなかったTownpodだったが、そのスタイリングはなかなかユニークなものだった。カバというかムーミンというか、癒し系のとぼけた"顔"とフォルムが与えられていて愛嬌たっぷりだ。
 「乗用車と商用車のカテゴリーを越えるコンセプトカー」と日産が説明するように、後部とサイドにはそれぞれ観音開きのドアが装備され、実際には広い荷室を持ち使い勝手も良さそうだ。そのいっぽうで、収納式と思われるリアシートもしっかり装備している点が貨客両用と定義しているところだろう。

 画像だけの印象から判断するに、ボディサイズはキューブよりもさらに小さいコンパクトカークラスと思われ、都市部で利用するコミューターや街中の集配車などとして使うのを想定しているものと思われる。12月に市販化される電気自動車「リーフ」が、大人4人がしっかり乗れるCセグメントの立派なハッチバックボディを持たせ、シティコミューターではなく実用車として使えるものとしているのとは対照的だ。第3、第4の日産 EVとしてこういったコンセプトのモデルも検討しているのかもしれない。
 思えば、「カザーナ」の名で、あまりにも大胆過ぎるコンセプトカーをモーターショーに出展したあと1年くらいで、「ジューク」として『ほぼそのまま』市販してしまった実績を持つ日産のこと。こんなにもユニークな小型EVコンセプトカー「Townpod(タウンポッド)」の、今後の展開にも密かに期待したいところだ。

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