■第8試合 ライト級/5分3R
ケネス・アレクサンダー vs ロブ・マッカラー
×[3R終了/判定]○

2008年2月のWECアルバカーキ大会で、ジェーミー・バーナーに敗れ、WEC世界ライト級王座を失ったロブ・マッカラーが約4ヶ月振りのケージ復帰。地元・サクラメント出身のケネス・アレクサンダーと対戦する。

試合は、オーソドックス同士、距離を保ちながら円を描く両者。アレクサンダーのタックルをきったマッカラーが、そのまま押し倒して、テイクダウンに成功するも、ガードの状態からケージに背をつけて立ち上がるアレクサンダー。

しかし、スタンドに戻ると、再び円を描き、お見合いの続く両者に早くもブーイングが鳴り響く。マッカラーのインローをキャッチしたアレクサンダーだったが、マッカラーは足を引き抜きディフェンス。動きのない展開に、1R終了時には再びブーイングが場内に響く。

2R、アレクサンダーは大きな右フックからタックルを狙うも、またしてもマッカラーに防がれる。グラウンドに持ち込みたいアレクサンダーに対し、“待ち”の前王者マッカラー。アレクサンダーは、左右のハイを見せるも届かない。2Rも残り1分、マッカラーの蹴りに合わせて、タックルにいったアレクサンダーだったが、一旦はテイクダウンに成功したと思いきや、タイトに押さえ込むことができず、1R同様、マッカラーに簡単に立たれてしまう。

3R、マッカラーのインローに、アレクサンダーはジャブ、膝蹴りをみせるが、どちらも相手には届かない。アレクサンダーはタックルにいくが、マッカラーは腰を落としてディフェンス。2分過ぎには、マッカラーがインローからパンチ、膝蹴り、ケージ際に押し込んでは差し合いから膝蹴りと、ようやく前に出るも、その膝がアレクサンダーの股間を直撃。試合は中断されてしまう。

再開後、アレクサンダーはパンチをフェイントにタックル。だが、間合いが遠すぎて、簡単に防がれる。が、残り50秒、アレクサンダーは、マッカラーの蹴り足をキャッチして、押し倒すことに成功する。それでも、マッカラーは難なく立ち上がり、ここで試合が終了した。

最後はスプリットによる判定2-1でマッカラーの勝利となるも、展開の乏しい一戦に観客は容赦なくブーイングを浴びせた。

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