マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、1日のバーミンガム戦に1-0で勝利した試合後、本拠地オールド・トラフォードの観客を厳しく批判。「まるで葬式のようだった」と語り、サポーターにチームへの後押しを求めた。

 前半25分にFWカルロス・テベスの得点でリードを奪ったマンU。しかし、その後は追加点を奪えず、バーミンガムに試合を支配される場面もあった。格下相手の思わぬ苦戦にファーガソンは、7万5000人以上を収容する本拠地オールド・トラフォードの観客がホームゲームの雰囲気を作り出していなかったとコメント。チームを後押しする声援をサポーターに求めている。

「試合の雰囲気はあまりよくなかった。まるで葬式みたいだった。我々にはファンの後押しが必要だったんだ。ここ最近で一番静かな試合だったし、選手たちも試合に入りきれなかったようだ。我々が数多くタイトルを獲得していた当時も、今日のように観客がエンターテインメントを求めてスタジアムに来ていたケースも多かった。しかし、試合展開によっては、選手たちにはサポーターの後押しが必要なんだ。しかし、今日はそんな雰囲気ではなかった」

 ファンへの不満を吐露したファーガソンは、「最後の15分はバーミンガムに支配されていたし、失点して恥をかいてもおかしくなかった」と、追加点を奪えなかったチームにも不満を示した。内容の伴わない勝利に苛立ちを隠さず、ファンにも怒りをぶつけた老将。常に高みを目指すプレミア最年長監督は、タイトル獲得のために観客にも妥協を許さぬ態度で挑み続けるようだ。