15日のブラックバーン戦をスコアレスドローで終えたチェルシー。指揮官のジョゼ・モウリーニョは、後半にFWサロモン・カルーのゴールがオフサイドと判定されたことで激高。試合中に第4審判に食ってかかると、勝点2を失った指揮官は試合後、オフサイドの判定を下した線審のピーター・カーカップに謝罪を要求している。

「あの判定がいまだに理解出来ない。線審が弁解したいなら、喜んで聞こう。彼には謝罪の電話を待っていると伝えてある。我々は素晴らしいゴールを決めた。それを認めなかったのは、あの線審だけだ。説明は彼がするべきだろう」

 一方、アウェイのチェルシー戦で貴重な勝点1を手にしたブラックバーンのマーク・ヒューズ監督は、線審の判定を支持すると語った。

「あのゴールはオフサイドだった。微妙な位置だったがね。我々にとっては、オフサイドで助かった。あの時間帯にリードを許していたら、追いつくことも難しかっただろうからね。でも線審は迷わずフラッグを上げていた。自信のある証拠だ。もう一度見ても、オフサイドには違いないと思うね」

 FWのディディエ・ドログバやクラウディオ・ピサロ、さらにチーム得点王のMFフランク・ランパードを欠きながら、「引き分け狙いの相手に、闘争心を見せてくれた。最後の20分間は、素晴らしい攻撃を展開したと思う」と、モウリーニョは試合内容には手ごたえを感じている。主力の戦線離脱に加え、審判の誤審問題など、不運が重なるチェルシー。しかし、指揮官が挑む攻撃サッカーも形になりはじめており、あとは結果を掴むだけだ。審判相手に吼えた闘将は、今後いかなる采配を見せるのだろう。