今季15回目のセリエA優勝を果たしたインテルだが、史上最も高い平均年齢メンバーでの優勝だった。今シーズン、最低1分でもピッチに立った選手たちの平均年齢を割り出してみると29歳3か月で、これまで03-04シーズンのミランが持っていた平均年齢29歳のレコードを破った。チーム中、最も年齢が高かったのはGKトルドで35歳と5か月、逆に最も若かったのはMFマアロウフィの18歳4か月だった。トップチームの24人中11人が30歳以上、25歳以上となると22人。それだけベテラン揃い、円熟のチームだったことがわかる。

 では最も若くしてセリエAを制したのはどのチームか。これは、ぐぐっと50年以上も歴史をさかのぼらなくてはならない。57-58年のユベントスと29-30年のアンブロシアーナが、ともにわずか24歳6か月の平均年齢でセリエAを制している。「アンブロシアーナ」とは、内政事情によってインテルが1928年から45年まで改名していた当時の名称。つまりインテルは今季の優勝で「最年少」優勝と「最高齢」優勝、二つのレコードホルダーとなったわけだ。