22日、今季終了まで5試合を残した段階でインテルの06−07季セリエA優勝が決定した。優勝を決めた第33節までの各選手に対するガゼッタ・デッロ・スポルト紙の今季採点と寸評は以下のようになっている。採点は10点満点で及第点は6点。()内は今季ここまでの試合出場と得点。

<9点>
FWイブラヒモビッチ(27試、15G)「放蕩することなく、才能を発揮。チームの稼ぎ頭。ユーベ在籍時の優勝と違い、主役の働きを見せた」
<8.5点>
DFマテラッツィ(25試、8G)「ベルリンでは一夜のヒーローも、リーグ戦では毎週ヒーローに。リーダーシップを存分に発揮。優勝決定戦での2ゴールも偶然の産物ではない」
MFスタンコビッチ(30試、5G)「マンチーニ監督の期待に応え、トップ下として得点、アシストと大車輪の活躍。インテル在籍で最高のシーズン」
<8点>
DFマイコン(29試、1G)「嬉しいサプライズ。彼の加入で戦術が増した」
DFサネッティ(32試、1G)「主将として模範を示す。DF、中盤の両サイドを器用にこなす活躍で優勝に最も値する選手。真の切り札」
MFビエィラ(18試、1G)「ユーベ時代より得点こそ少ないが、優勝へ大きく貢献」
FWクレスポ(25試、10G)「アンチェロッティ、モウリーニョなど、どの監督にとっても理想のFW。大舞台に結果を残す、期待を裏切らない男」
<7.5点>
DFブルディッソ(21試、2G)「ベンチ要因として模範的な振る舞い。ゴールも奪うなど貴重なアルゼンチン人」
MFカンビアッソ(17試、3G)「開幕戦となったフィオレンティーナ戦で2得点。インテル優勝の口火を切るも、負傷に泣く。コンディション面で裏切ったが、多才を発揮して期待に応える」
MFダクール(20試、0G)「当初はベンチ予想も、カンビアッソの負傷により出場機会を得る。中盤をしっかりと支え、能力を見せ付けた」
FWクルス(14試、6G)「カップ戦のキング。途中出場が多かったが、高い戦術理解度により、試合の流れに乗る」
<7点>
GKセーザル(29試、25失点)「ハイレベルを持続し、守護神の座をキープ。マンチーニ監督が起用し続けた理由が明確に」
DFマクスウェル(19試、1G)「当初はグロッソの控えとしてベンチ予想されたが、出場の度に実力を披露。W杯王者(グロッソ)よりコンプリートな選手」
DFサムエル(18試、3G)「控え組に定着」
MFフィーゴ(27試、0G)「偉大なプロフェッショナル。34歳でもまだまだやれるはず。得点を奪えず、スタンコビッチの陰に」
<6.5点>
GKトルド(4試、4失点)「開幕直後の数試合出場に終わる。責任が無いとはいえ、完封が1試合では控えも納得」
<6点>
FWアドリアーノ(22試、5G)「仲間達が最高のシーズンを送る中、最悪なシーズンを過ごす。優勝決定の瞬間も出場停止処分によりピッチ外から見守る」

チームを優勝に導いたマンチーニ監督は8点。また、W杯優勝の立役者として鳴り物入りで入団したDFグロッソは5.5点と厳しい評価が下されている。

佐藤 貴洋