バルセロナが来シーズンに向けての補強候補にリストアップしていると噂されるリバプール所属のスペイン代表MFシャビ・アロンソ(25)。彼自身、バルサは“思い入れのあるクラブ”であり、そのクラブから関心を示されていることは“うれしい”と認めているが、今は自分の将来のことよりもチームに集中したいと心境を告白している。

「今はリバプールのことしか考えていないよ。僕らは今、シーズンのカギを握る大事な時期を迎えているし、他のことで気を散らしたくないんだ。何らかの決断を下すにしてもそれは夏になる。僕の状況ははっきりしているし、僕を獲得したいクラブがあるのならまずはリバプールと話すことだよ」。

 そうきっぱり明かしたシャビ・アロンソ。バルサはそのシャビ・アロンソ獲得に向けて2320万ユーロ(約36億円)のオファーを出すとされているが、リバプールもシャビ・アロンソに対しすでに新たな契約を提示。しかし、本人は「シーズンが終わるまで答えを保留にしている」とも。

「バルセロナは僕にとってとても大切な街の一つ。僕の父親もバルセロナでプレーしていたし、特別なクラブでもあるんだ。でもフットボールの世界ではそういう気持ちだけで何かを決断することはできないよ」。

 リバプールでのプレー、生活には十分満足していると言うシャビ・アロンソだが、そのコメントからはバルサへの“特別な気持ち”、そしてバルサとリバプールの間で揺れていることがうかがえる。今はチームのことに集中したいと彼が言っているように具体的な話が進むことはなさそうだが・・・。リバプール残留か、それともバルサ移籍か、それとも他のクラブか、その去就に注目が集まることは確かだろう。

(スペイン通信)