28日放送、フジテレビ「PRIME news alpha」では、読売巨人軍の阿部慎之助にインタビュー。「捕手復帰の真相」として、キャッチャーに戻ることを決めた理由に迫った。

3度目の就任が決まり、原辰徳監督は「原点に戻る」と口にした。阿部にとっての原点こそ、キャッチャーというポジションだ。阿部は「今があるのはすべて原監督が長嶋(茂雄)さんに言って僕を我慢して使い続けてくれたことがスタート」と語る。

プロ1年目の2001年、阿部は新人捕手ながら開幕スタメンを勝ち取った。それを後押ししたのが、当時ヘッドコーチだった原監督だ。以降、阿部はベストナイン9回、ゴールデングラブ賞4回、日本一3回と見事な活躍を見せてきた。

一方で、肉体の酷使もあり、2014年オフに阿部はファーストにコンバート。だが、以降の4年間でチームはリーグ優勝を一度も果たせず。4年連続のV逸は、球団ワーストタイだ。

代打やファーストを務めてきた阿部は「自分ならこうしていたかな、というのはすごく多かった」と振り返る。「自分がやってできるかは難しい問題」としつつ、「周りから見て別の視点で見た時に、いろんな事も自分が勉強になった」と、一度キャッチャーから離れて学んだことも多いという。

その間に「切磋琢磨して優勝できるキャッチャー陣をつくらないといけない」と感じていたという阿部は、「わがままと言われたら仕方ないけど、キャッチャーとして育ててくれて、キャッチャーで終われたら」という想いを明かした。

「来年が最後になるかもしれない」とも述べた阿部は、「自分の中で悔いの残らない引き際ってなんだろうと考えた時に、やっぱり『キャッチャーで辞めたい』というのがあった」と、原監督にキャッチャー復帰を直訴。指揮官は「よし!じゃあ一緒に頑張ろう」と受け入れてくれた。

原監督を「2人目のお父さんみたい」と慕う阿部は、「本当にキャッチャーでもう1回頑張るんだって気持ちを100にしてから監督に伝えたつもりだし、そこで監督も快く受けてくれたし、一緒に頑張っていこうと言ってくれたから」と喜んだ。

「シーズンオフなのにパチン!とスイッチが入った感じ」という阿部は、早くも19年目の戦いに向けて準備を進めている。