現役投手ではジャイアンツのバムガーナーの17本塁打にあと1本に迫った大谷【写真:Getty Images】

写真拡大

大谷が左腕から特大の16号弾、強打で知られるバムガーナーにあと1本に迫る

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地レンジャーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。6回の第3打席で右中間席へ16号ソロを叩き込んだ。左腕からの初の一発で、2003年の松井秀喜(ヤンキース)の1年目の数字に並んだが、チームは2-4で敗れた。現役投手ではジャイアンツのマディソン・バムガーナーの17本塁打にあと1本に迫った大谷。またまた新たな偉業が見えてきた。

 打者としては4試合ぶりの出場となった大谷。1、2打席はタイミングが合わず連続三振に倒れていたが、1-4の6回先頭で迎えた第3打席でついにそのバットが火を噴いた。2ボール1ストライクからの4球目、左腕マイナーの86.4マイル(約139キロ)の外寄りのスライダーを完璧に捉えた。苦手のサウスポーをついに撃破し、飛距離413フィート(約125.9メートル)の右中間への豪快弾となった。

 今季242打数目で16本に到達。MLBの現役投手としては強打で知られるバムガーナーがメジャーデビューから10年で17本塁打を記録しており最多となっているが、大谷はデビューからわずか半年であと1本に迫った。もちろんバムガーナーは純粋な投手で、大谷は投手として出場していない試合は打者として打席に立っていることから一概に比較はできないが、打席数ではバムガーナーの半分以下。その傑出ぶりがわかる。

 一方で投手専念で通算109勝しながら、17本塁打を記録しているバムガーナーの数字も改めて特筆ものだ。またメッツなどで打者として81本塁打しているアイク・デービスは昨年投手に転向。マイナーで登板したことはあるが、現在はフリーエージェントとなっている。(THE ANSWER編集部)