イチロー決勝3ラン、MLB216勝の名投手が称賛「怪物並みのパワー」
カート・シリング氏がイチローの“パワー”称賛
今季3号本塁打を放ったマーリンズ・イチロー外野手について、メジャー216勝の名投手がそのパワーを称賛している。
43歳の外野手は22日(日本時間23日)、ダブルヘッダーとなった敵地フィリーズ戦の1試合目に代打で出場。3-3の同点で迎えた7回無死一、二塁の場面で相手先発ノラから右中間席へ勝ち越しの3ランを放った。結果的にこれが決勝弾となり、マーリンズは12-8で勝利した。
データ解析システム「スタッツキャスト」によると、この一発は432フィート(約132メートル)の飛距離を記録。MLBが同システムを導入以降、自身最長の本塁打となった。一方、直後に本塁打を放ったマーリンズ主砲スタントンの飛距離は346フィート(約105メートル)で、イチローの飛距離は今季メジャートップの46本塁打を誇るチームメイトを上回った。
スタントンの飛距離を超えたことが現地で話題となり、地元記者がツイッターで両者の数字を速報すると、これに反応したのがフィリーズ、ダイヤモンドバックス、レッドソックスなどで活躍した名投手カート・シリング氏だった。
今季は2013年以来の複数安打をマーク
同氏は自身のツイッターで「もしイチローが40本塁打を望めば、彼は打つことができるだろうと、1998年に聞いたことがある。怪物並みのパワーだ」と安打製造機が秘めるパワーを称賛。両者は1998年の日米野球でも対戦経験があり、名投手の脳裏にはイチローの“力”も焼き付いているようだ。
ちなみに米データサイト「baseball-reference.com」によると、両者はメジャーのレギュラーシーズンで13度対戦しており、13打数1安打1打点1三振とシリングが抑え込んでいる。対戦は2004年、2006年の2シーズンのみだった。
イチローはこの日でメジャー通算3067安打となり、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り「14」。また打率も.248まで上がってきた。今季は2013年(7本塁打)以来となる複数本塁打も記録しており、43歳になっても依然、周囲の驚嘆を誘うプレーを見せている。(Full-Count編集部)