ドイツで活躍している25歳のモデルイルカ・ブリュールさんは、生まれてすぐ気道の病気を患い、10回にわたる手術を繰り返してきました。その影響で、目元や、鼻周りに歪みが生まれてしまったそう。みんなと違う自分の外見にコンプレックスを抱き、長い間人の目を避けて暮らす日々が続いていたのです。

ところがある日、そんな彼女の人生を180度変える出来事が起こりました。

きっかけは、一通の手紙

彼女はずっと、フォトグラファーInes Rehbergerさんの撮る写真が大好きでした。その思いを一通の手紙に乗せて送ってみると、なんと本人から直々に返事が。しかもそこには、「モデルをしてみない?」という、思ってもみなかった誘いの文章が綴られていたのです。

「ほんとうに、始まりはちょっとしたアクシデントみたいなものだった」と、彼女は当時のことを語っています。この手紙から、全てが始まったのです。

全てをさらけ出したとき、
「違い」が「個性」だと初めて思えた。

「カメラの前に立つことで、どんな欠点もその人の一部で、全てひっくるめて自分なのだと気付かされた。その中で、最大限に表現する努力が求められている」

仕事として自己表現を求められることで、人目を気にして目立たないようにしてきた、彼女の考え方は一変しました。Instagramに幼少期の頃の自分の姿をアップし、生まれた時から抱えていた病気について告白したのです。その投稿が反響を呼び、直接心に語りかけてくるような強い眼差しは、多くの人から注目されるようになっていきました。

「人は誰でも、その人らしい美しさを持っている」

モデル活動を通して、どんなメッセージを届けたいのかと彼女にインタビューしてみると、こんなふうに想いを語ってくれました。

「ありのままを受け入れることができない限り、きっと自分自身を責めてしまうし、心無い言葉に怯える状況からも逃れられないかもしれない。

たとえ伝統的であってもなくても、大きくても小さくても、パワフルでも細くても、肌が白くても黒くても、見た目が人と違うからといって、劣等感を感じる必要はないわ。

全ての人は、美しさを持って生まれてきているのだから」。

Photo by Ines Rehberger
Licensed material used with permission by Ilka Brühl,