スパイスたっぷりのカレーは好きですか。カレーは旨味をだすために、いろいろな香辛料が使われています。なかでもカレー特有のあの香りをだしているのは、クミンという香辛料です。クミンはカレーだけでなく、実に様々な料理に合います。しかも健康効果が高く、ぜひ活用したい香辛料の一つです。

カレーの香りを出しているのはクミン

クミンはセリ科の植物であり、香辛料として使われるのはクミンの種子です。種子はクミンシードと呼ばれ、そのままホールスパイスとして使ったり、あるいは種をひいて粉にしたパウダースパイスとして用いることもあります。インドを始め、モロッコやレバノン、トルコ、アフリカなどでよく使われる香辛料です。ところでクミンの特徴といえば、まさにカレーの匂いともいえる、強い香り。クミンの香り成分である、クミンアルデヒドとリモネンには食欲を増進させる効果があります。カレーの匂いで食欲がわくというのは、経験的に分かりますよね。インドなどの暑い地域で食欲を落とさずに健康でいられるのは、これら香辛料のおかげとも言えるでしょう。

クミンの摂取で新陳代謝がアップ

古くから栽培されてきたクミンは、美容・健康に良いことで知られ重宝されてきました。クミンの特筆すべき成分といえば、植物ステロールです。植物ステロールには新陳代謝を高める働きがあります。だから日常的にクミンを摂ることで脂肪が燃焼されやすくなり、太りにくくなるなどのダイエット効果が期待できるのです。また植物ステロールはコレステロールが体内に吸収されるのを防ぎ、血液中のコレステロール値を下げる効果もあります。香り成分クミンアルデヒドは食欲を増進させ、柑橘系の香りであるリモネンには精神をリラックさせる作用もあります。クミンは毎日少しずつ取り入れることで、元気を与えてくれる香辛料なのです。

いろいろな料理に合わせやすいクミン

クミンはあらゆる料理に合わせやすく、使いやすい香辛料です。ハンバーグのたねやミートソースに加えたり、肉・魚料理をはじめ野菜炒めでも、加えることでほどよい旨味がでてきます。お米を炊くときにクミンを混ぜて、エスニック風味のクミンライスとするのもひとつ。また毎日積極的に摂るために、ヨーグルトに小さじ一杯ほど加える方法もあります。

香辛料は健康効果を与えてくれるものが多く、毎日の料理にちょい足しするだけでその効果が得られます。色とりどりの香辛料を並べて、インテリアとするのも素敵です。クミンを始めいろんな香辛料にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


writer:Akina