カナダで開かれているサッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は日本時間28日、準々決勝を行い、佐々木則夫監督率いるサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)はオーストラリア代表に1−0で競り勝ち、準決勝進出を決めた。(イメージ写真提供:123RF)

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 カナダで開かれているサッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は日本時間28日、準々決勝を行い、佐々木則夫監督率いるサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)はオーストラリア代表に1-0で競り勝ち、準決勝進出を決めた。

 ドイツ、米国、イングランド、日本の4カ国が準決勝に進出し、ベスト4が出揃った。中国代表は準々決勝まで進出したものの、米国に0-1で敗れてしまったため、アジア勢として唯一残るのはなでしこジャパンだけとなった。

 なでしこは今大会の全試合を「1点差」で勝利してきたが、試合内容としては薄氷を踏むような勝利は少なく、むしろ「1点差」という結果だけでは見えない「安定感」と試合巧者ぶりも目立つ。

 中国では自国の代表が米国に敗れて敗退しただけに、各メディアが自国代表の戦力についてさまざまな分析や論評、今後の成長に向けた提案などを報じているが、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)では「なぜなでしこジャパンはこんなに強いのか」と疑問を投げかける書き込みが見られ、中国のネットユーザーたちが議論を交わしていた。

 寄せられているコメントを見てみると、「日本人はとても必死にプレーしている。それと団結力もすばらしい」といった声や、「日本の選手のなかにはサッカーだけで食べていけないため、アルバイトをしている選手もいるらしい。それでもこんなに強い。身体的な劣勢を技術で補っている」といった指摘があった。

 また、「日本の選手たちは自分たちの長所を発揮し、短所を補う術を知っている。コーチや監督が優秀な証拠だ」といった指摘も見られた。大半のコメントはなでしこジャパンの強さを認めると同時に、正確なパス回しを中心とした美しいパスサッカーを称賛するコメントで、準決勝のイングランド戦に向けて中国でもなでしこジャパンの「連覇」に期待が高まりつつあることが見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)