10日放送の「ひるおび!」(TBS系)で弁護士の八代英輝氏が、安全保障関連法案について「合憲」との見解を示した。

番組では、憲法学者らが安全保障関連法案について「憲法違反」と指摘したことを取り上げた。

4日、3人の憲法学者が衆議院の憲法審査会に参考人として出席し、立憲主義について意見していた。この憲法審査会は、平和安全特別委員会での議論ではなく、立憲主義について議論する場であったが、民主党の中川正春議員が「今の安保法制、憲法違反だと思われますか?」という質問した。

これに、民主党推薦の小林節・慶応大学名誉教授、維新の党推薦の笹田栄司・早稲田大学教授だけでなく、自民党推薦の長谷部恭男・早稲田大学教授までもが「集団的自衛権の行使が許されるというその点については私は憲法違反であると考える」と回答するなど、3人全員が憲法違反との見解を示した。

この憲法学者たちの発言を受け、菅義偉官房長官は同日「まったく違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と反論したが、自民党が予定する7月上旬での安保関連法案の衆院通過に疑問符が付いている状況だという。

こうした経緯が説明された後、八代氏は「私も違憲じゃないと思っていますし、法律家の中でも(同意見は)多いですよ」「自民党としても自民党の見解を言ってくれる学者さんっていうのは揃えてある」と「合憲」との認識を示した。

八代氏は、審査会当日にたまたま違憲の考えを持つ学者が3人揃ってしまったのだと指摘する一方で、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、小林教授の「合憲と言っている憲法学者は何百人もいる中で2、3人しかいない」という見解を紹介した。

すると、八代氏は「小林先生もわりと立場変わってますけどね。スタンスはね」と反論。しかし、伊藤氏は、小林教授がかつて改憲論者であり、自民党の憲法論議における指導者の立場にいたことを説明した。

こうした議論を踏まえ、コメンテーターの伊藤聡子は、憲法学者たちは「(安保関連法案の成立を)やるならば、ちゃんと改憲をしてください」「解釈で(憲法を)変えるのはダメ」という考えを表明しているのではないかと指摘していた。

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