あす12日にかけて梅雨前線が東北地方に延びる見込み。前線に近い東北や北陸を中心に雨量が増える恐れ。全国的に大気の状態が不安定で、突然の非常に激しい雨や落雷、竜巻などの突風の恐れがあります。記録的大雨となった九州でも局地的に大雨に。少しの雨でも災害リスクが急激に高まるため、更なる災害に引き続き、警戒が必要です。

あす12日 九州〜北海道で「警報級大雨」 更なる災害に厳重な警戒を

あす12日にかけて、梅雨前線が東北地方に延び、北日本を北上する見込みです。
西から寒気を伴った気圧の谷が進むため、きょう11日よりも広い範囲で雨が降り、局地的に非常に激しく降る所もあるでしょう。

気象庁が出す早期注意情報「警報級の可能性」では、九州から北海道にかけて大雨警報が発表される可能性が「中」または「高」の所が多くなっていて、特に北陸から北海道の日本海側で「高」と出ている所があります。

日本海側で再び大雨 特に東北・北陸で雨量増える

あす12日は、九州は朝から昼過ぎにかけてを中心に雨で、雷を伴って激しく降る所もありそうです。
九州北部では、きのう11日までに記録的な大雨となり、7月の平年を大幅に上回る雨量となっていて、筑後地方を中心に広い範囲で地盤が緩んでいます。
少しの雨でも土砂災害に警戒し、大雨の復旧作業は状況によっては計画を立て直すなど、安全第一で行うようにしてください。

中国地方から北海道にかけての日本海側は広い範囲で雨が降り、特に、前線に近い東北や北陸を中心に雨量が増える恐れがあります。

あす12日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
東北地方と北陸地方 120ミリ

大雨による土砂災害や川の増水、低い土地の浸水などに注意、警戒をしてください。
また、北海道でもきょう11日に続いて、大雨の降りやすい状況となりますので、危険な場所には近づかず、道路の冠水などにお気をつけください。

大気不安定 局地的な大雨・落雷・竜巻などの突風に注意

あす12日は、近畿や東海、関東などは日が差しますが、気温が上がるほど、各地で大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
午後は、あちらこちらで積乱雲が発達しやすくなり、急に急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風の恐れがあります。

きょう11日は北日本で雨雲が急発達し、落雷によって停電が発生したという情報も出ています。
あす12日の発雷確率を見ると、午後は各地で高くなっていて、関東では内陸部や山沿いでは多くの所で60%以上です。
日が差す所でも、天気の急変にご注意ください。

九州 災害の危険度が再び急激に高まる恐れも 土砂災害に警戒

きょう11日は、九州ではいったん雨は上がった所が多くなり、土砂災害の危険度はいったん落ち着いた所も多くなりました。
ただ、地中にはたっぷりと水分が含まれた状況となっていて、少しの雨でも災害リスクが急激に高まるでしょう。
あす12日も、災害に引き続き警戒し、山の斜面やがけのそばなどにはむやみに近づかないでください。

あさって13日も大気の不安定な状態が続きます。
しばらく落ち着くまでは、安全な行動をとるようにしてください。