「きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。」昨年、『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞した窪美澄さん。喪失、困難、そこからかすかに見える希望が描かれていた。本書『夜空に浮かぶ欠けた月たち』(KADOKAWA)は、やさしさとあたたかみに満ちた「癒し」と「再生」の物語。疲れたとき、傷ついたとき、読む人の心にそっと寄り添って「ダイレクトに効く」連作短編集となっている。これまで読んで