ドワンゴと同社子会社のニワンゴは13日、両社が運営している動画投稿サイト「niconico」（ニコニコ動画）において、利用者のアカウントへの不正ログインがあったと発表した。

　ドワンゴによると、5月27日から6月4日までの間に不正ログインや不正ログインの試行が行われていたという。利用者からの問い合わせにより、9日に調査を開始した。10日には第三者による不正ログイン試行、同じIPアドレスからの大規模な不正ログインを確認した。また、一部のコンテンツで第三者によるニコニコポイントの不正使用を確認した。

　不正ログインには、不正に入手した他人のID・パスワードをリストにして、サイトへのログインを行い、個人情報の閲覧などを行う「リスト型アカウントハッキング」の手段が取られていた。不正ログインは21万9926アカウントに対して行われ、試行回数は220万3590回に上ったという。また、19アカウントでニコニコポイントが不正使用され、被害総額は17万3610円に上ったという。

　ドワンゴでは、不正ログインの対象となった利用者にはメールで事象を報告し、パスワードを変更するよう呼びかけた。また、全利用者に対してパスワードの変更を呼びかけている。

　さらに、ニコニコポイントの不正使用で金銭的な被害が発生したコンテンツでの課金を停止し、不正ログインの対象となった利用者による課金などの取引を一部停止した。なお、取引の停止はパスワードの変更により解除できるという。