映画「夢売るふたり」で騙される女を演じる 鈴木砂羽・田中麗奈・木村多江 (C) 2012「夢売るふたり」製作委員会
 3月22日、初共演で結婚詐欺を行う夫婦を演じる松たか子さんと阿部サダヲさんが主演する話題の映画「夢売るふたり」が今秋全国ロードショーされるが、2人に騙される役を演じる女優として、田中麗奈・鈴木砂羽・木村多江・安藤玉恵・江原由夏の5人が出演することがわかった。 
 
 結婚できないOL 棚橋咲月(たなはし さつき)を演じる田中麗奈さんは「西川監督の作品に出演出来る喜びと恐怖でいっぱいでした。以前からご一緒したかったので、お話を頂いた時はとても嬉かった半面、参加する事に色んな意味で重みを感じました。西川監督とのお仕事は、初めてでした。身体が小柄なのに勇ましく現場を引っ張ってく姿は誰よりも男らしかったです。言葉の数や種類が豊富な方。今ままでどんなことを感じ、どんな経験をしてこんな凄い脚本、作品を作るんだろうと思いました。阿部さんとは初共演で、個性的な役柄が印象深い役者さんなので、ご本人もそんな方なのかなと思ったら、雰囲気が柔らかい方でびっくりしました。スタッフや、共演者の皆さんにも優しくて、、、ただ、作品の中では見事に騙されてしまいましたけど。私が演じた咲月という役は阿部さんに騙される女性の一人で、仕事では伸び悩み恋愛に対しては不器用タイプ。監督からアドバイスを頂きながら、役を作っていったという感じで、撮影が終了するまで私は監督の思いに応えられているかと思っていましたし、今でも思い返す時もあります。この作品を通して役者として大変貴重な経験ができたと思います。最後に「夢売るふたり」というタイトルには良い意味で裏切られました 。」 
 
 不倫を終わらせたOL 睦島玲子(むつしま れいこ)を演じる鈴木砂羽さんは「待望の西川監督作品での出演。細やかな演出に勉強になり、大変痺れました。そして西川監督のいい女ぶりにも痺れました。本当に監督の作品に出演させて頂き、光栄で嬉しく思いました。」 
 
 女手一つで家庭を養う職業安定所職員 木下滝子(きのした たきこ)を演じる木村多江さんは「西川監督とお互い二十代で出会い、又ご一緒したいという思いが現実になりました。面白い台本、素晴らしいキャスティング!その中で生きる難しさと幸せをかみしめた日々でした。役者をしていてよかった!」 
 
 男運の悪いソープ嬢 太田紀代(おおた のりよ)を演じる安藤玉恵さんは「役のモデルとなった女性に会ったこと。その方の指導のもと、ソープランドで助監督さんをお客さんにして実際に練習したこと。衝撃的だったので、これが一番記憶に残っています。深くて難しい役でした。」 
 
 孤独なウエイトリフティング選手 皆川ひとみ(みながわ ひとみ)を演じる江原由夏さんは「すべての事が初体験で期待と不安の中、毎日ウエイトリフティングトレーニング漬けの4ヶ月。ひとみ役をつかめるように、とにかく無我夢中でした!!是非!ひとみのウエイトリフティングを見てください!!」とそれぞれコメントを寄せた。 
 
 一方、騙す男を演じる 阿部サダヲさんは「自分が5人の女性達を騙す役をやらせて頂きましたが、本当に皆さんビックリする程リアルで『騙そう』とする芝居は必要ありませんでした。木村多江さんのハローワークの職員とか、江原由夏さんのウエイトリフティングの選手とか、本物です。本業の方からスカウトされる人もいる位(笑)田中麗奈さんとは東京の色んな所をデートさせてもらいましたけど凄い結末に……それぞれの女性との結末は是非劇場の方でご覧下さい!」とアピールした。 
 
映画「夢売るふたり」は2012年秋全国ロードショー