韓国メディアの報道によると、韓国の中国人不法滞在者は8万人を超え、不法滞在者全体の46.2%を占めていることが分かった。これに対し、中国網(チャイナネット)は「このほど発生した、韓国を訪問した中国人観光客の集団失踪は、中国人観光客への締め付け強化につながるばかりか、中国の国家イメージを損なうものである」と報じた。

 韓国メディアによれば、韓国で不法労働に従事している外国人のうち、中国人が最多であることが分かった。2010年6月時点で、韓国の不法滞在者は17.4万人に達した一方で、中国人だけで8万人を超えていた。そのほか国はベトナムやタイ、モンゴル、フィリピンだった。

 上海国際問題研究院の韓国問題専門家は、中国人が韓国で不法労働に従事するのは、あわよくば永住権を得たいとの気持ちがあることが理由であると指摘した。また、合法的に韓国で労働に従事しようとすれば、言語能力や技能など、一定以上の能力が求められるが、不法労働であれば言語能力や専門性も求められないケースが多いという。

 中国人観光客を装って韓国に入国した中国人に対し、中国メディアは「中国の国家イメージを損なう」と批判しているほか、「他国に旅行にいくならば、現地の法律を遵守(じゅんしゅ)しなければならない。現地の人びとに反感を抱かれれば、中国の健全なるイメージ確立に不利となる」と報じている。(編集担当:畠山栄)



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