江蘇省常州金壇市警察は3日午後10時すぎ、「警察官を派遣してほしい。けんかだ」との110番通報を受けた。マンションの1室に警察官数人が到着すると、ドアを開けた男性はすすり泣きながら「よく来てくださった。助けてください」と話し始めた。さらに聞くと「ベッドインを求めたが、妻が相手にしてくれない」と、“家庭の事情”を語りだした。中国新聞社が報じた。

 男性は56歳。最初の妻とは死別したが、その後、知りあった別の女性と一緒になった。かなり前に夫を亡くした女性だったという。最初は仲がよかったが性格の違いが目立つようになり、ここ数日はけんかのしどうしだった。

 男性は3日、知人の結婚披露宴に出席した。酒や料理をふるまわれ、楽しんでいるうちに「最近、夫婦生活がなかった」ことを思い出した。帰宅して妻に「求め」たが、やさしく話しても、怒ってみても相手にされない。最後の手段と考え、警察に電話したという。

 話を聞いた警察官はどんな顔をしてよいか判断がつかず、まず、「夫がどうしようもないなら、警察はもっと、どうしようもないでしょう。これは純粋に家庭内の問題ですから、警察は関与できません」と説明。

 「最近あなたに、家庭内で、問題ある行いはありませんでしたか?」と尋ねてみると、男性は、特に趣味はないが、酒を飲みすぎると、いつも妻に怒られていたと“白状”。警察官は「まず、酒を飲んで酔ってばかりいる生活を改善したらどうか」とアドバイス。その上で、「こんなことで、警察に通報してはいけない。まして、けんかが発生したなどと虚偽の通報は、本来は許されないことだ」と言った。男性は「申し訳ありませんでした」などと謝りながら、自宅を去る警察官を見送った。

 警察官は「公務を執行」している関係上、厳格な顔つきで男性に接していたが、署にもどる途中、男性が最後に言った「とは言っても、酒を見ると、飲まずにいられない。あっちを立てれば、こっちが立たず」との言葉に、全員が大笑いしてしまったという。(編集担当:如月隼人)



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