森保監督が試合後の円陣で選手に話したこと「みんなのおかげで最高の景色を見せてもらった」…一問一答・後編
◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ブラジル2―1日本(29日、ヒューストン競技場)
【ヒューストン(米テキサス州)29日=ペン・岩原正幸、金川誉、後藤亮太、岡島智哉、カメラ・今成良輔、山崎賢人】FIFAランク18位の日本は、同6位のブラジルに後半アディショナルタイムに決勝点を奪われて1―2で敗退。3大会連続の16強進出を逃した。残り1分での失点で敗れた“ヒューストンの悲劇”。前半にMF佐野海舟の右足ミドルで先制したものの、後半にカゼミロのヘッドで同点とされ、1―1のまま延長戦突入と思われた同アディショナルタイムに、FWマルチネリに決勝点を決められた。
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◆森保監督の主な一問一答(2)は以下の通り。
―試合後、ピッチ内での円陣で選手に話したこと。
「みんな悔しい思いをまたしたと思うけど、この悔しさを胸に刻んで、次の成長につなげていこうということを話した。この大会で終わるという選手はほとんどいない。スタッフも含めて成功体験が一番いいが、こういう悔しさ、うまくいかなかったことを生かして、また次の成長につなげてほしい。成長して日本のために戦ってほしいと話した。この大会で優勝することでの我々の夢や希望の“最高の景色”は見ることができなかったけど、監督としてみんなのことを導いてあげられなくて申し訳ないという思いで、そう伝えた。毎回の活動で、選手もスタッフも本当にいい準備をしてくれて、1回1回の練習、試合の時に全力を尽くしてくれている。毎回の活動、日々の活動の中でも、充実した時間を過ごさせてもらった。そういった意味でも、監督としても、最高の景色はみんなのおかげで見させてもらったので、ありがとうございましたということを話した」
―優勝を目標にした中で、32強の成績に関して受け止めは。
「さっき円陣を組んだ時に言ったことは今の質問の中に含まれていて、今回は世界一、優勝することはかなわなかったけど、そこに関しては監督としては申し訳ない思いでいます。素晴らしい選手がいて、チーム一丸となって、粘り強く最後まで戦い抜くというところを毎回やってくれている中で、チャンスはあったかなと思う中で、今日の試合も勝つチャンスはあると思って戦って、実際チャンスはあった。それでつかみ取れなかったので、監督の力が一番足りなかったかなと思っている。ただ、世界一という目標を立てて、この3年半、選手、スタッフがやってくれたこと、それはもう日本代表チームのレベルアップのために、選手たちが日々所属チームでレベルアップするためにチャレンジをしてくれて、間違いなく代表チームの力が変わったと思うと選手たちに伝えた。親善試合でこれまで勝ってきたり、試合の中でも自分たちがより意図していることを実践できるようになってきたりという部分では、間違いなく選手の頑張りが代表チームのレベルアップにつながり、フェーズが変わった。世界一という目標は、これまで何度か話しているが、本命で世界一(を取る)かというとそうではない。今、ダークホースで世界一になるチャンスもある。もし勝っていればというくらいの試合はできたと思います」
―両ウィングバックの交代について(1―1の後半21分、両WBを代えた最初の交代策。堂安から菅原、中村から鈴木淳)。
「いい守備から攻撃に、ハードに守備ができるということで、彼らを起用して、守備でも前半に関しては間違いなく両サイドから何かやられたっていうことはなかったと思います。そこから守備もできる攻撃的な選手を使うということの考え方としては、守備で粘り強く頑張ったのに攻撃に移らないといけない。その時に攻撃で起点になったり、そこで攻撃のアイデアを生かして、カウンター攻撃を仕掛ける、ボールを保持するというところがよりなければ、試合を押し込まれたままでより難しいものになるということで、今日の起用もしている」
―これまでずっとプロセスが大事だと言っていた。これまでの中でどうすれば良かったと思うか。
「何か足りないということはなかったかなと思いたい。皆さんが何か日本代表の活動、戦いを通して思っていることがあれば教えていただきたい。前回のカタールW杯を踏まえ、チームでどういう積み上げをしていこうかということを常に考えている。自分の中では確実に積み上げてこられたかなということは思っている。でも、未来で言えば、もっとハイプレッシャーをかけていけるようにしていくとか、攻撃の部分では効率を上げてカウンターを、ポゼッションからチャンスをつくるということもやっていけるようにと。カタールW杯でドイツ、スペインに勝ち、結果としては出たが、保持率で言うと80%対20%のような戦いだったのを、それを5%でも10%でも上げていこうということで、今回のチームはW杯に向けてやってきた。これまでのデータでいうと確実に上げてきていると思うし、一気に何かを変えたいというところはあるが、歴史はそう簡単には動いてくれない。ただ、地道に積み上げていけば、今回の戦いも今日うまく乗り切ったら、ひょっとしたら歴史が大きく動いていたかなと思いますので、変わるかどうかは分からないが、とにかく自分たちの力、過去も見つめて、成果と課題をしっかりと抽出しながら力をつけていって、どこかで歴史の扉が開くことを夢見て、(日本サッカー全体が)目標としてやっていかなければいけないのかなと思います」

