スポニチ

写真拡大

 ◇セ・リーグ 阪神11―3DeNA(2026年6月19日 横浜)

 阪神・佐藤輝が、再発進の号砲を打ち鳴らした。

 6勝12敗と大きく負け越した交流戦を終え、リーグ戦再開の夜に2安打2打点。過去5年、この“リスタート”の舞台を通算打率・222、打点0と苦手としていた主砲が、虎を快勝へと導いた。

 「良かったです。(打席へ)いい準備ができていると思う。いい攻撃もできました」

 見せ場は早々に訪れた。1番・福島の右前打を皮切りに、中野が犠打、森下が四球で続いて1死一、二塁。先制点奪取の好機で、4番のバットが火を噴いた。先発・石田裕が1ストライクから投じた外寄りのシンカーを強振し、右翼フェンス直撃の適時二塁打。打球速度は169・8キロ。痛烈な弾丸ライナーはフェンスからあっという間に跳ね返り、二塁走者の快足・福島も本塁へ全力疾走を余儀なくされるほどだった。

 「まず、初回の攻撃で先制することができて良かったです。いいスイングができた」

 自賛の一撃は、今季10度目の勝利打点を生んだ。入団2年目から5年連続での「2桁決勝打」は、球団では19〜23年の大山以来で、左打者では03〜09年の金本知憲以来。生え抜き左打者では初の偉業だ。交流戦明けのリーグ再開初戦での初打点から、猛虎は16年8月23日以来の「ハマスタでの初回5得点」を刻んだ。高寺の適時打も、坂本の今季1号も、全ては背番号8の快打あってこそだ。

 「チャンスで結果を出せて良かったです」

 5―3と迫られた5回1死一、二塁では、再び石田裕から二塁強襲適時打をマークし、1打点を稼いだ。本塁打トップは16号の森下に譲っても、打率・360&47打点は依然としてセ界断トツ。し烈を極める後輩とのキング争い。20日のカード2戦目は、先輩が負けじと鮮やかな放物線を描く。(八木 勇磨)

 ○…佐藤輝(神)が初回に決勝の先制二塁打を放ち、今季10度目の勝利打点をマーク。22年から5年連続2桁勝利打点((11)(10)(14)(20)(10))となり、2リーグ制以降では71〜75年田淵幸一((14)(13)(11)(15)(17))、03〜09年金本知憲((10)(16)(17)(16)(13)(11)(14))、19〜23年大山((13)(15)(15)(11)(15))に次いで球団4人目。生え抜きの左打者では初めてだ。