<あの二人わしのものに出来ぬか>『豊臣兄弟!』カリスマ的に描かれた義昭を視聴者絶賛。しかし…「麒麟を呼べる義昭公」「小一郎のセリフが暗示」「アンタが秀吉のモノになるんやで」
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合、日曜午後8時ほか)。
<この大河の最重要場面>平伏する大名を前に微塵の笑みもない秀吉・秀長…不穏すぎる『豊臣兄弟!』冒頭シーンがコチラ
3月22日に放送された第十一回「本圀寺の変」で、三好三人衆から襲撃を受けた将軍・足利義昭でしたが、藤吉郎・小一郎兄弟のおかげで窮地を脱します。
喜び合う二人を見て、義昭が呟いたセリフに対し、複雑な思いを抱いた視聴者が多かったようで…。
*以下第十一回のネタバレを含みます。
<第十一回のあらすじ>
畿内を手中に収めた信長(小栗旬)は、小一郎(仲野太賀)と藤吉郎(池松壮亮)に新たな命令を下す。
大和を治める武将・松永久秀(竹中直人)を介し、堺の商人・今井宗久(和田正人)らに、矢銭二万貫を納めさせろというのだ。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)
だが堺の商人はくせ者ぞろいで、兄弟は苦戦を強いられる。
そんな中、将軍となった義昭(尾上右近)を引きずり下ろしたい三好三人衆が、信長不在の機会を狙い、義昭のいる京の本圀寺を襲撃する。
自ら兵を鼓舞した将軍・義昭
今回のドラマにて、斎藤龍興と三好三人衆によって襲撃を受けた幕府軍は、本圀寺にて窮地に追い込まれます。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)
激しい争いが続く最中、自ら庭に姿を現した義昭は「いま少しだけ持ちこたえよ。さすれば必ずや味方が駆けつけよう!」などと兵たちを鼓舞。
それにより一旦戦況は持ち直しますが、ふたたび幕府軍は追い込まれていきます。
その後、身を潜めた隠し蔵にて、覚悟を決めた義昭。
「わしが出ていく。その間にそちたちは逃げ延びよ。やつらが将軍殺しであることを世に知らしめよ」などと光秀・小一郎に伝えますが、小一郎は「お言葉でござりますが…」とその言葉を遮ります。
無様でも生き抜いてくだされ!
生きるのに精いっぱいである百姓にとっては、誰が将軍だろうと関係のないことであり、その記憶からすぐに消えてしまう、と伝えた小一郎。
「公方様…豊作の世にしてくだされ! 無様でも生き抜いてくだされ!」との言葉に義昭は涙します。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)
その後、火矢を放たれかけますが、機転を利かせた小一郎が僧侶に扮して脅しをかけたことで、攻撃はストップ。
三好三人衆と龍興が苛立ちを見せ、再び攻撃に転じようとした直後、堺で兵を調達してきた藤吉郎たちの軍勢が到着。危機を脱することに成功した小一郎は「兄者…よう来てくれた!」と喜び、藤吉郎と抱き合います。
その様子を見ていた光秀が「小一郎殿は最初から兄のことを待っていたのかもしれませぬな…」と呟くと、「あの2人、わしのものにできるか?」と話した義昭。
その言葉を耳にした光秀は驚いた表情を見せるのでした。
視聴者の反応
激しい攻防の中で自ら兵を鼓舞したり、自分が犠牲となって、光秀たちに生き延びるように指示するなど、まさに”将軍”にふさわしい存在感を見せた足利義昭。これまでの大河ドラマで登場した姿とは一線を画すような、どこかカリスマ性を帯びた姿が描かれました。
一方で「兄とは違う将軍になる」と語っていた反面、藤吉郎と小一郎の絆に触れて心を揺らすなど、”兄弟”への複雑な思いをにじませるような描写も。そんな新たな義昭像とそのセリフに、SNSではさまざまな反応が。
たとえば「義昭様をちゃんとカリスマとして描いてくれる大河ドラマ、初では」「これは麒麟を呼べる義昭公!」「この義昭には武門の長たる自覚があるよな。それに能力と天運が追いついていない哀愁が今後描かれるのだろうけど」「義昭をここまでフィーチャーするのは、豊臣大河ということを考えると必然性はあるのですよね。室町幕府が真の終焉を迎えるのは、織田信長の時代ではないのです。この先、義昭は秀吉と意外な形で関わりますし」「無様でも生きましょうって、小一郎の言葉が心に突き刺さっての、この先の流転か…」「秀吉『お主がわしの物(御伽衆)になるんやで』」といった声がみられていました。
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大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」で描くのは、戦国時代のど真ん中。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡──夢と希望の下剋上サクセスストーリー!!
主人公は天下人の弟・豊臣秀長。
歴史にif(もしも)はないものの、『秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』とまでいわしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメント!
秀長を仲野太賀、秀吉を池松壮亮が演じ、脚本は八津弘幸、語りは安藤サクラが担当する。
