7日のFAカップでマンチェスター・ユナイテッドと対戦するアストン・ビラのマーティン・オニール監督は、敵将のアレックス・ファーガソンに対し、過去の偉大な監督と比較して、最大限の敬意を表した。

「サー・アレックスは、最高の監督として歴史に名前を残すだろう。ビル・シャンクリーやマット・バズビー、そしてブライアン・クラフといった偉大な監督に肩を並べているね。彼らの時代は、クラブの株式上場といった問題とは無縁だった。結果を残しさえすれば、クラブの経営に気を揉む必要もなかった。しかし、サー・アレックスの場合は違う。監督としての能力はもちろんだが、彼はサッカー界で起きた大きな変化にも見事に対処してみせた。マンチェスター・ユナイテッドで20年間成功を収め続けるのは並大抵なことではない。彼こそ、プレミアの“ゴッドファーザー”だ!」

 一方ファーガソンは、オニール率いるアストン・ビラとの対戦を心待ちにしているようだ。

「ビラは決して簡単な相手ではない。オニールが監督に就任してからというもの、クラブに活気を取り戻している。7日の試合で、ビラは6000人のサポーターを引き連れてくるはずだ。スタジアムは素晴らしい雰囲気に包まれるだろう。FAカップ独特の雰囲気にね」

 3回戦でいきなり実現するプレミアクラブ同士の対決。オニールにとっては、尊敬する“ゴッドファーザー”との対戦に加え、セルチック時代の教え子であるFWヘンリク・ラーションのマンUデビューも予定されるなど、自然と力が入るはず。2週間前のリーグ戦で0−3の大敗を喫した相手に、一発勝負のカップ戦でリベンジを果たしたいところだ。