インテルMFルイス・フィーゴ(34)が人生の岐路に立つ。今季限りでインテルとの契約が切れるフィーゴを取り巻く環境がこの冬、騒然としている。

サウジアラビアの強豪アル・イッティハード移籍が濃厚視される中、フィーゴは「アル・イッティハード最高幹部と会談をした。長年自分を追い続けてくれていた彼らの姿勢には敬意を払いたい」と中東クラブとの接触事実を認めた。

89−90シーズン、地元スポルティング・リスボンでデビューを飾ってから既に18年目を迎えるプロ生活。スポルティング・リスボン在籍6年間総額300万ユーロ、バルセロナ在籍5年間総額2000万ユーロ、レアル・マドリー在籍5年間総額3000万ユーロ、インテル在籍2年間総額800万ユーロ・・・。そしてアル・イッティハードは年俸900万ユーロを提示。「だが、現時点ではまだサインをしていない。今は欧州CL制覇、スクデット(セリエA優勝)獲得のことだけを考えている。インテルとの契約延長、あるいはサウジアラビアに行く事になるのか。両方の門戸を開放したままにしておく」。キャリアの終焉を迎える人生の決断に、フィーゴは冷静に応えている。

スポンサー契約や肖像権収入を別にして、本業だけで“100億円”を稼いだポルトガルの天才フィーゴ。今はただ、インテルでのタイトル獲得を念頭にサッカーに集中する。