2007年、バルサが始動して2日目となった4日の練習はファンに向けての公開練習となり、バルサの選手たちを一目見ようと多くのファンがミニエスタディに駆けつけた。クリスマス休暇中とあって多くの子供たちの姿が見られ、開門前からすでに長蛇の列。約1万2000人を動員した。

ケガなどの理由によりこの日の練習に参加したのは13名とやや寂しい感が否めないながらも、選手たちはロンド(ボール回し)から始まり、ボールを使ってのサーキットトレーニング、そして最後はグラウンド半面を使用してのミニゲームと約1時間の練習メニューをこなした。

ファンのお目当てはやはりロナウジーニョ。残念ながらロナウジーニョが姿を見せることはなかったが、ファンは間近で見るバルサの選手たちや練習風景を満喫したようだ。子供たちにとっては何よりのクリスマスプレゼントになったに違いない。(スペインでは1月6日がロス・レジェス・デ・マゴス「主顕節」といってクリスマスのメインイベント)

さて、ブラジルからの飛行機の乗り継ぎの関係、家族の問題、とそれぞれの理由で初日のチーム練習を欠席し、4日のチーム練習にも結局間に合わなかったロナウジーニョとデコが1日半遅れで戻ってきた。同日夕方にはラ・マシアにてフィジカルトレーナーらと軽めのメニューをこなした。

これでようやくメンバーが揃った。しかし、リーガ再開となる7日のアウェイでのヘタフェ戦でロナウジーニョとデコは累積警告のため出場停止、エトー、メッシ、テュラム、ザンブロッタは戦列離脱中、そしてオレゲールもフィジカルに問題を抱え、モッタとジオもカゼによる発熱でヘタフェ戦が微妙視されており、バルサは実に9名の選手を欠くことになり、厳しい状況だ。いきなり試練を迎えることになる。とはいえ、新年1発目の試合で良い結果を残し、厳しい試合スケジュールとなる1月に弾みをつけたいところだろう。

プレミアリーグでプレーしていた時はウィンターブレークもほぼなかったFWグジョンセン。充電ばっちりといった様子で、「確かにチームにとって大事な選手が欠場する。でも、他のメンバーにも欠場者を埋めるだけの十分な能力がある。こういう時こそチームとしての底力を発揮しないといけない。ヘタフェのような難しいスタジアムで勝てるチームがリーガを制するんだ」とヘタフェ戦の重要性と意気込みをコメントしている。