プレミアリーグの覇権を巡り、激しいデッドヒートを繰り広げるマンチェスター・ユナイテッドとチェルシー。両チームの勝点差はわずか6と、僅差の争いが続いている。しかし、首位に立つマンUのアレックス・ファーガソン監督は、ケガ人の続出や格下相手の取りこぼしなど、足踏みを続けるチェルシーについて、「運が尽きた」と言い放った。

「チェルシーの運に変化の兆しが見える。過去2年間、彼らは運に恵まれていた。例えば、昨シーズンのウィガン戦やトッテナム戦では、終了直前にゴールを奪っていたし、我々との試合では開始2分で先制した。そういった類の運に恵まれていたんだ。我々の場合は、運に恵まれている言えない。ケガ人の多さで言えば、ガブリエル・エインセやガリー・ネビル、そしてパク・チソンなど、開幕に間に合わなかった選手も多かったからね」

 さらに、この65歳の名将は、選手の振る舞いをも持ち出して、チェルシーを牽制する。

「我々はピッチ上のプレーに集中する。他のクラブの選手がするように、判定を巡って主審を取り囲むようなことはしない。そもそも、必要以上に大げさに振舞うような選手はいない。我々のアカデミーでは、選手を正しく教育しているからね」

 新年早々、ライバルに揺さぶりをかけるコメントを連発する老将ファーガソン。4シーズンぶりの覇権奪還を確実に遂行するため、得意の心理戦を出し惜しむつもりはないようだ。