『酔った被害者をげん骨で殴り…さらに詰め寄った』居酒屋で飲酒後にトラブル…近大・剣道部員が別の部員に暴行加え死亡 元男子部員が起訴内容認める「間違いありません…申し訳ありませんでした」
近畿大学の剣道部員に暴行を加え死亡させた罪に問われている元男子部員の裁判が始まり起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、近畿大学の剣道部に所属していた林陽暉被告(22)は去年10月、深夜に東大阪市内の路上で同じ学年だった剣道部員(当時21)の顔面を殴るなどして転倒させ、外傷性くも膜下出血などにより死亡させた罪に問われています。
大学などによりますと、事件当日、部員ら複数人で居酒屋で酒を飲んだあと、林被告と死亡した部員がトラブルになっていたということです。
検察側は冒頭陳述で「被告人らはビールやワインなどを多量に飲酒していた。一度、酔っている被害者をげん骨で殴った後、ほかの部員に止められた、さらに詰め寄って、被害者を押し倒した。犯行動機が短絡的だ」と指摘しました。
一方で、弁護側は「この事件は様々な事情が偶然重なって起きてしまった極めて不幸な事件だと考えます。死因は外傷性くも膜下出血によるものですが、被告が被害者の頭に強い力を加えたわけではありません。被告は、大親友の命を奪ってしまったことを深く反省し、強く後悔しています。被害者とじゃれあい、小突きあうこともあったが、ケンカしたことはありませんでした。被告は、酔っていた被害者に、じゃれ合いにしてはかなり強い力で叩かれ、ついカッとなり、げん骨で殴ってしまいました。その後、他の部員にとめられ、勢いのまま被害者の胸を拳で押しました」と主張しました。
判決は11月29日に言い渡される予定です。