フィオレンティーナでゴールを量産するM・キーン photo/Getty Images

写真拡大

昨季はユヴェントスの一員としてセリエA19試合に出場し、まさかの0ゴール0アシスト。そのFWが今季はセリエA得点王候補に名乗りを上げているのだから面白い。

フィオレンティーナに移籍し、ここまで8ゴールを挙げているイタリア代表FWモイーズ・キーンだ。

昨季はキーンにとってショッキングなシーズンだったはずだが、フィオレンティーナに移籍した今季は人が変わったようだ。8ゴールは現時点でセリエA得点ランク2位で、11ゴールでトップを走るアタランタFWマテオ・レテギを追っている。

まだ序盤の段階ではあるが、キーンも得点王を意識しているようだ。『The Athletic』に対し、レテギとのイタリア人FW対決に勝ちたいと語っている。

「得点王はモチベーションの1つだね。目標なんだ。僕は挑戦が好きだし、レテギとの対戦は素晴らしい。こうした戦いがあるのは良いことだ。それがモチベーションになるからね」

「フィオレンティーナに来てから多くのことが変わった。この街が僕に自信をくれて、成長していくためのちょっとした余裕をくれたんだ。入団する前にはバティストゥータとルカ・トーニのゴール集を見てきたよ。ここのサポーターは僕を受け入れてくれる。情熱をくれるんだ。もちろんユヴェントスもゼロから僕を育ててくれた。多くの規律を教えてくれたよ」

レテギとキーンはイタリア代表でも最前線のポジションを争うライバル関係にある。今のところはレテギが一歩リードといったところかもしれないが、セリエAでレテギ以上の得点数を残せば、キーンにもスタメン奪取のチャンスが見えてくるはず。セリエAでイタリア代表FW同士のバトルがあるのはFW不足に悩んできたアズーリにとっても大歓迎で、両者がどこまで数字を上げてくるのか楽しみだ。