「くまモン」に見守られ阿蘇ハイランドに挑戦 ゴルフテック仕込みの｢右消し打法｣に手応え おしゃれベーカリーカフェで高菜ペペロンチーノも堪能して
西スポWEB OTTO!のゴルフ企画「スコア100、90、80の壁に挑戦」は今回、高原の緑爽やかなコスギリゾート阿蘇ハイランドゴルフコース(熊本県阿蘇市)に挑戦した。国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト｢ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)｣が運営する｢ゴルフテック福岡天神店｣で、いつも不安定なドライバーの｢右消し打法｣のレッスンを受けて臨み、手応えを感じたラウンドとなった。
阿蘇五岳の麓にある緑鮮やかな阿蘇ハイランドは、自然の地形を巧みに生かした戦略性あふれる18ホールだ。
1番ホールは、打ち上げのストレートなミドルホール(329㍎)。｢フェースを開かず、フェースを閉じて｣。課題の右方向への打ち損じをなくすため、念仏を唱えるようにしてティーグラウンドに立つ。
最初のドライバーショットは左方向に打ち出しフェアウェーを外したが、2打目をグリーンそばに寄せ、アプローチと2パットでボギースタート。2番ホールもドライバーはフェアウェーを外したが、2打目でグリーンを狙える場所に運べたおかげで、2オン2パットのパー。アベレージ90切りの目標に向け、無難な滑り出しとなった。
その後もショットはドライバー、アイアンとも安定。6番ミドルのパー4で3パットを叩き、ダブルボギーが一つあったが、パー2、ボギー6で前半はハーフ44と満足のいく内容だった。この日は取材時間の都合でラウンドは前半のみとなり、スコア90切り達成はお預けとなった。残念…。
ゴルフテックで事前に受けたレッスンが奏功し、ショットの安定を生んだ｢右消し打法｣については、次のページで詳しく説明しよう。
フェース管理の方法は人それぞれ？
現役草野球選手の筆者は、かねてドライバーが｢広角打法｣であることが課題となっている。野球では好打者の証しだが、ゴルフではスコアを崩す最大の要因である。
ゴルフテックの中村剛智コーチにそんな悩みを伝えると｢しばらくは左方向へのミスには目をつぶり、右へのミスをなくしましょう。�牘�消し�瓩離櫂ぅ鵐箸魯侫А璽拘浜�です｣との助言が返ってきた。
ゴルフテックで撮影した筆者のスイングを解析すると、自分の癖がよく分かる。テークバックまではフェースが閉じていたが、ダウンスイングに移行するとフェースが開き気味となり、スクエアな状態に戻りきれないままインパクトを迎えると右にスライスする球となり、逆にフェースが戻りすぎた状態でインパクトすると左へのミスが出る。
要するに右へのミスを消すには、フェースの開きを抑える必要がある。理屈は分かる。問題は自分にとって効果的な方法を探し出し、どう身に付けるか。
｢フェース管理のカギは右手の手のひらにあり!?｣
｢左手の向きでフェースを管理する｣
｢フェース管理の正しい方法。意識すべきは『グリップエンド』だ｣
などなど、ネットやSNSにあふれる上級者のアドバイスは千差万別で何を信じていいのか混乱してしまう。
｢人によってどの方法が効果的かは異なる。自分には何が向いているのか探ってみてください｣と中村コーチ。
以降、練習場でも自分のスイングを後方から動画撮影し、ダウンスイング時にフェースが開かないようにする方法論を探った。行き着いた答えとは…
修正法に正解はない？
｢フェース管理を過度に意識せず、ヘッドアップや手打ちにならないスイングを心がけると、ストレートボールが打てる｣。←これが自分なりに導き出した適切なフェース管理の心構えだ。
ゴルフテックのおかげで、ダウンスイング時にフェースが開く癖があることを自覚できた。自分にとって正しい状態と、正しくない状態を知っておけば、何を修正すればいいのか迷わずに済む。修正方法は人それぞれ。中村コーチが一つの方法論を押しつけなかった理由もそのあたりにあるのだろう。
おかげで、阿蘇ハイランドでのラウンドはショットが安定した一方、前半ハーフで3パットが3度。パッティングの課題が浮き彫りになった。
ちなみに阿蘇は母方の実家。阿蘇五岳の根子岳には学生時代に何度も登った。
2番ホールにはラフの斜面にくまモンの顔を大きくかたどった細工が施されており、愛郷心がくすぐられた。
2016年の熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇地域には、震災後に熊本市方面からほぼ直線でつながるバイパス道路が整備されており、福岡市方面からのアクセスも向上した。
ベーカリーカフェのたたずまい
ランチは、おしゃれなベーカリーカフェのようなたたずまいのレストランで、｢阿蘇高菜ペペロンチーノ｣(サラダ付き、税込み1430円)をいただく。同伴者が注文した｢あか牛ボロネーゼ｣(同1100円)は自家製トーストの食感が絶品で、｢ショコラカレー｣(同1100円)はこれまた自家製のチョコレートを隠し味に利かせた逸品という。
レストランの奥には地元産のソーセージや地酒などが並ぶ売り場があり、敷地内にグランピング施設や温泉もある。いずれもゴルファー以外も利用でき、レストランやベーカリーコーナーは観光客や地元の利用客でにぎわっていた。
■コスギリゾート阿蘇ハイランドゴルフコース
熊本県阿蘇市乙姫2052。九州道熊本ICから国道57号線を阿蘇方面へ約50分。阿蘇熊本空港から車で約40分。公式ホームページはこちら。
「スコア100、90、80の壁に挑戦！｣とは
◆新企画「スコア100、90、80の壁に挑戦！」とは
西スポOTTOの池田郷編集長、松田達也ディレクター、TVQ九州放送の木戸優雅アナウンサーが上達を目指していく過程を紹介するコーナー。50代の池田編集長は80台、40代の松田ディレクターは90台をアベレージで目指し、30代の木戸アナウンサーは70台を狙う。各地のゴルフ場を訪問しながら、その魅力を伝えていくことも狙い。
