大谷翔平にのしかかる“7億ドル”の期待「これではダメなのだ」米記者がPSでの成績を不十分だと指摘「10月には何の保証もない」

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大谷のポストシーズンでの成績を米記者が不十分だとしている(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平が現地時間10月9日(日本時間10日)、敵地でパドレスとの地区シリーズ第4戦に「1番・DH」で先発出場する。

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 前日の同戦では4打数1安打の成績で、チームは5‐6で敗れた。きょうの第4戦を落とせば地区シリーズ敗退が決まる。負けられない戦いに臨む。

 大谷は地区シリーズ第3戦まで13打数3安打で、第1戦で3ランを放つなど3度出塁している。ただ、米紙『Los Angeles Times』のビル・シャイキン記者は記事の中で「オオタニはシリーズ最多の6個の三振を記録し、パドレスの選手の誰よりも2倍の回数を記録している。レギュラーシーズンで59盗塁を記録したが、ポストシーズンでは盗塁をしていない」と指摘している。

 さらに、公式戦の成績は「10月には何の保証もない」とし、「ア・リーグMVP候補のアーロン・ジャッジを考えてみよう。ジャッジは10月、7打数1安打だ。前回のポストシーズン、2022年ア・リーグ優勝決定シリーズでも、16打数1安打だった」と紹介。「公平であろうとなかろうと、チームから7億ドルの契約金を勝ち取ったならば、期待は大きくなる」と記した。

 また、「ドジャースのオーナー、マーク・ウォルター氏がオオタニを勧誘したとき、ウォルター氏は過去10年間は​​失敗だったと語った。過去10年間は​​毎年ポストシーズンに出場したが、優勝したのは1年だけだった」とし、「オオタニへの根底にあるメッセージは『私たちはこれを変えたい、そしてあなたにそれをやってもらいたい』というものだ」と紹介した。

 ドジャースは地区シリーズを1勝2敗。パドレスに王手をかけられている。同記者は「もちろん、これはすべてオオタニのせいではない。ドジャースはこのシリーズで打率.216。先発投手の防御率は10.13だ」としながらも、「今季、オオタニはナ・リーグの出塁率でトップに立った。しかし、ドジャース打線のレギュラー9人の中で、オオタニより出塁率が低いのはマックス・マンシーだけだ」と、大谷のポストシーズンでの成績を不十分だとしている。

 同記者は「オオタニをリードオフマンと呼ぼうが、7億ドルの男と呼ぼうが、これではダメなのだ」と、厳しい言葉を並べた。

 大きな期待を背負いながら臨む大谷。雑音を振り払い、チームを世界一へ導く活躍を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]