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 歌手の麻倉未稀(64)が1日、東京・浜離宮朝日ホールで「ピンクリボンフェスティバル2024 オープニングナイト 麻倉未稀ライブ&トークショー」を開催した。

  2017年4月、ステージ2の乳がんが見つかり、左乳がん全摘出と乳房再建という大がかりな手術を経験した。がん発見から7年。経過観察中の現在の体調は「実はそんなに…」と言葉を濁した麻倉。術後よりは体力も回復しているが、「思うように動けないこともある」という。「年齢的なこともさしかかってますんで、年々と副作用と…そうかなと思いながら毎日生活しています」と近況を語った。

 「記憶がなくなることがある」というホルモン療法を選択し、髪の毛が抜けることはないが目に見えない副作用は襲ってくる。「本当にしょっちゅう…年齢いくと忘れると言うことの倍増と考えていただければ。それを自分でカバーしていきながら、皆さんに“トリプルスケジュールしちゃいました”と謝ってやりながら」の毎日。

 大好きな「歌」にも影響が出てきていて「ショックだったのは、ある番組で歌ってて、メロ(歌詞)をぽこっと…出てこないことがあった」という。「すぐに切り替えないと落ち込んでしまうとダメ」といい、「歌い込んで歌い込んで最後まで歌えるようにしたい」とモチベーションを保ち続けている。

 その秘けつは多くのことに挑戦し「皆さんとやることで自分も学んでいく」こと。歌手デビューから43年。今後やってみたいことは「合唱」。1人で歌うことも好きだが「皆で歌って楽しめるような場をつくれたらな〜」と想像を膨らませる麻倉の表情は希望に満ちていた。

 この日は、伝説のドラマ主題歌として、いまだに強烈な印象を残している80年代の大ヒットドラマ「スクール☆ウォーズ〜泣き虫先生の7年戦争〜」の主題歌HERO」を含めた計5曲を熱唱。パワフルな歌声をホールに響かせた。