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2022年公開のソニー・ピクチャーズによる『モービウス』は、あまり正当な評価が得られなかった作品だ。『ヴェノム』シリーズに続く、スパイダーマンのヴィランを描くアンチヒーロー映画として登場した本作は、一部ネットでネタ映画扱いされ話題に。のちにダニエル・エスピノーサ監督も、「他の監督がやった方が向いていた」とようになっている。

そんな本作に、主人公モービウスやマイロの面倒を見た医師のエミール・ニコラス役を演じたジャレッド・ハリスもぶっちゃけトーク。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属して舞台俳優として活躍し、1990年代から映画進出も果たしたベテラン俳優にハリスは、英にて『モービウス』出演の理由について「住宅ローンがあったのでね」と生活感ありまくりな回答。「お金を稼ぐ必要があるから、何かを受けないといけないこともありますよね」。

『モービウス』はお世辞にも大成功した映画とは言えないが、ハリスは達観視してこう分析する。「こういう類の映画は、ユーモアのセンスがあればうまくいくんです。シェイクスピアのつもりになって扱ってはいけない。そうだね、あの映画ももっとお茶目なユーモアがあれば良かったかもしれないね」。

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確かに『モービウス』劇中にユーモアの感覚は少なく、あったとすればマイロ(マット・スミス)による独特のダンスシーンくらいだろうか。そのほかは全体的に陰鬱な雰囲気に満ちており、ハリスからすれば、もっと茶目っ気を出していれば、評価も随分変わっていたのではないかということだ。

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