悲願の初V決めた大谷翔平、歴代“19人目”の記録にも到達「どれほど珍しいことだろうか」地区優勝に花添える23年ぶりの快挙

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大谷にとって悲願の初優勝。23年ぶりの記録にも到達した(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平が現地時間9月26日(日本時間27日)、本拠地でのパドレス戦に「1番・DH」で先発出場し、5打数3安打1打点の成績でチームの勝利に貢献した。ドジャースは3年連続22回目となるナ・リーグ西地区優勝を決めた。

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 大谷はこの日、6回に右前打を放って9試合連続安打を決めると、2‐2で迎えた7回一死一・二塁の第4打席では左腕のタナー・スコットから右前への適時打て3‐2と勝ち越しに成功。8回はアンディ・パヘスの2ランが生まれた直後の第5打席で松井裕樹と対戦し、左前へ落とす二塁打で3安打をマークした。

 大谷はこの3安打目がシーズン400塁打となり、歴代19人目の記録となった。米メディア『MLB.com』のジェイソン・フォスター記者は記事の中で「これはどれほど珍しいことだろうか。MLBの歴史上、到達した選手は(オオタニを入れて)19人だが、1900年以降では30回しかない」とし、「2001年にバリー・ボンズ、サミー・ソーサ、トッド・ヘルトン、ルイス・ゴンザレスが全員この記録に到達して以来、誰も達成していなかった」と、23年ぶりの記録を打ち立てたことを伝えた。

 また、同メディアは「400塁打に到達するには、アベレージと長打率の並外れた組み合わせが必要だ」とし、「それでも達成するのは困難だ。スランプに陥った場合、逆に強力な好調期を迎えなければ、その目標は消え去ってしまう。エリートレベルの一貫性がカギとなる」と、説明している。

 そして、大谷は「9月1日以降、打率.364、OPS1.201を記録している」といい、「オオタニのパフォーマンスは、9月19日のマーリンズ戦で6打数6安打を記録したことで際立った。この試合では、3本のホームランに加え、2塁打2本と1本のシングルヒットを放った」と振り返ると、「この17塁打で彼はMLBトップに躍り出て、400塁打達成への挑戦を加速させた。その日以来、彼は1試合平均4塁打を記録している」と、驚異的な活躍ぶりを紹介している。

 「ヒリヒリする9月」を望んでいた背番号「17」はこの日、自身のバットで地区優勝への扉を開いた。同メディアのフアン・トリビオ記者は記事の中で「彼ら(ドジャース)の最大の目標は、もちろんワールドシリーズで優勝することだ」とし、「その旅に乗り出す前に、ドジャースの最初の目標はナショナルリーグ西地区で優勝することだった」と、その目標を達成することができた。

 勝利を決めたあと、グラウンドでチームメイトと喜びを分かち合った大谷。ドジャース移籍1年目で悲願だった至福のときを味わった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]