とちぎテレビ

茂木町の副町長が、40代の男性職員にパワーハラスメントを複数回行っていたとして、町は25日、副町長を24日付けでけん責処分としたと発表しました。

茂木町生涯学習課の課長補佐の40代の男性職員に、複数回パワハラをしたとして町は小崎正浩副町長をけん責処分としました。町によりますと、男性職員は総務課に勤務していたときの2020年6月から2024年1月に5回、小崎副町長から業務上の相談などで厳しい叱責を受けました。

町の防災訓練の実施方法を打ち合わせした時に「できない話など聞きたくない。できる話をしろ」、豚熱の対応に向けた職員を派遣するための計画書を提出した時は「こんな計画あり得ない。やり直せ」などと言われたということです。

男性職員は、去年の夏以降、睡眠障害やうつ病を発症しました。町は部署の異動などで対応しましたが、体調が悪化し4月15日から休職しています。

町は、弁護士や臨床心理士、職員2人によるハラスメント調査委員会を7月に立ち上げ、両者に聞き取りをするなどの調査を行った結果、9月パワハラと認定しました。

一方で「暴力や人格を否定する暴言などを含むものではなく、男性職員の症状との因果関係は明らかではない」としています。小崎副町長は現在休養中で、退職の意向も示しているということです。

茂木町の古口達也町長は「ハラスメントのない風通しの良い職場環境づくりに取り組み町政に対する信頼の回復に努める」としています。町は27日の臨時議会に、小崎副町長の処分案を提出する見通しです。