いつもは野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』（文化放送・月曜日～金曜日9～13時）　9月9日の放送は、夏休みの邦丸アナに変わって坂口愛美アナウンサーが出演。月曜レギュラーのカンニング竹山が大好きなスポーツについて語った。

坂口アナ「竹山さん、今日はどんなお話でしょうか？」

竹山「愛美ちゃんは全然興味ないかもしれませんけど、NFLって分かります？」

坂口「NFL、何かの略ですか？」

竹山「ナショナルフットボールリーグといって、アメリカンフットボール。このスポーツの季節がいよいよ始まったわけなんです。もう本当に自分が好きなものをただ話すだけなんですけど、ウィスコンシン州のグリーンベイ・パッカーズというチームが大好きで、ずっと応援しててね。もうグッズとかそういうのもいっぱい持ってるわけですよ。そのチームには、クォーターバックという司令塔的なポジションに、ジョーダン・ラブという選手いまして、去年ものすごく成績がよくて、今年はジョーダン・ラブの年になるぞ、なんて言われてたんです。で、一昨日パッカーズの第1戦が行われて、試合の最後の方で、タックルを受けて、靭帯捻挫という（実戦復帰まで）3週間から6週間の怪我をしちゃって。ジョーダン・ラブがいないともう終わりだろうってなって、まだセカンドのクォーターバックもいるからやってみないと分かんないけど、大ファンとしては今本当に憔悴しきった気分なんですよ。っていう好きなチームがあるアメフトのことを、全然知らない方にも知ってもらおうと思って、今どれだけNFLがアメリカですごい人気なのか、そして世界でどれだけすごいのかっていう話をしたいと思います」

坂口「お願いします」

竹山「アメリカンフットボール、NFLは、アメリカナンバーワンスポーツと言われています。ちなみに放映料の話をすると、NHL・アイスホッケーが年間6.25億ドル。NBA・バスケットボール、これがだいたい26億ドルから27億ドル。「オオタニサン」のMLB・野球が39億6500万ドルと言われています。一方NFLは120億ドルです」

坂口「え、そんな違うんですか？　野球の3倍ぐらい」

竹山「そうです。それはなぜかと言うと、それだけアメリカで人気があるナンバーワンスポーツだからです。何がすごいかというと、例えば野球のメジャーリーグの場合、レギュラーシーズンで約30チームがいて、それぞれ162試合を行うわけです。それで毎日のように大谷さんを見てるわけじゃないですか。それはそれですごいことですよ。でも、NFL・アメリカンフットボールの場合は、全部で32チームあるんですよ。その1チームは1シーズンに週に1回、16試合しかしません。だからメジャーリーグのほぼ1/10の放送数しかない。だけど、年間約3倍の放映権料が発生しているんです」

坂口「ということは1試合にかかってるお金の額が全然違う」

竹山「そう、それだけ払ってもペイできるぐらいみんなが見てる。大げさに言うと、アメリカンフットボールが始まると、アメリカが止まるぐらい。スーパーボウルなんか、まさにそうです」

坂口「私、NFLは全くわからないんですけど、実は大学時代、応援団に入ってまして、アメフトの応援にもちょくちょく行ってたわけです。だからタッチダウンとかは分かるんですけど、とにかくルールが難しいなあと思って」

竹山「必ずみんなルールが難しいって言うんですよ。僕も始めそう思いました。でも、ちょっと見ると、実はめちゃくちゃ簡単で、これは別に変な言い方じゃないけど、アメリカ人らしいスポーツだって言われてて、めちゃくちゃ単純なのよ。もう攻めと守りしかないの。攻めるオフェンスは、オフェンスのチームがあって。ディフェンスはディフェンスのチームがあって。もう一つ、キッカーが蹴る時にしか出てこない、スペシャルチームっていうのもある。だから本当に、攻める人は攻めるだけ、守る人は守る人だけって分かれてて、野球みたいに表と裏みたいな感じなので、実はルールが分かればめちゃくちゃ簡単なスポーツだって言われてるんですね。で、NFLのリーグのことを言うと、最も経営が健全なスポーツだと言われてる。それはなぜかっていうと、放映権や入場料やグッズの売り上げなどは、32チーム均等に分配するの。だから、赤字のチームっていうのはないんですよ。ルールが難しいと言われているけど、分かれば簡単で、あとすごいのが肉体戦！　もう横綱みたいな人で、50メートルを6秒で走るような人がいる。肉体戦とあと頭脳戦もある」

坂口「ちなみに竹山さん、120億ドル、NFLの放映料は、およそ1兆7156億円らしいです」

竹山「それくらい払ってでもみんなが見るようなスポーツなんです。最後に、日本人でNFLの選手は出てないのよ。ところが、もしかしたらですよ。花田秀虎という、今、コロラド大学に行っている人が、もしかしたら来年ドラフト…かもしれません」