1試合で5人が乱入…ポルトガル代表指揮官は懸念を表明「起こってはならない」

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 ポルトガル代表を率いるロベルト・マルティネス監督が、ピッチへの侵入者が続出した事態に懸念を表明した。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 EURO2024・グループF第2節が22日に行われ、ポルトガル代表はトルコ代表と対戦。21分にベルナルド・シルヴァのゴールで先制すると、28分にはオウンゴールから点差を広げた。さらに、56分にはクリスティアーノ・ロナウドのアシストからブルーノ・フェルナンデスが追加点を挙げ、3−0で快勝して決勝トーナメント進出を決めた。

 しかし、この試合ではC・ロナウドとの自撮りを求めて5人ものファンがピッチへと乱入してしまった模様で、1人目の少年とは撮影に応じていた同選手だが、試合が止まる事態にもなることから次第に不満をあらわにもしていた。

 このような状況に試合後、マルティネス監督は「これは懸念事項だ。今日、ファンの意図はいいものだった。私たちは皆、大スターやアイコンと認識してくれるファンが大好きだ。しかし、彼らの意図が間違っていると難しい状況になってしまうことを理解しなければならない」と語りながら、多くの侵入者を許した事態にも苦言を呈した。

「私たちは注意する必要がある。警備員はたくさんいるし、このようなことは起こってはならない。それは正しいやり方ではないので、ファンにもメッセージを送るべきだと思う。将来的にさらに悪化するかもしれない。選手たちがピッチ上であれほど無防備なのはよくないことだ」

 一方、この件について聞かれたB・シルヴァは「個人的にはあまり心配していない」とコメントしつつ、「ファンがピッチに入ってくるといつも試合を中断しなければならないという点で少しイライラするだけだ。サッカーの世界で広く認知され、チームにロナウドのような選手がいることで払う代償だと思う。しかし、危険にさらされているという点においては個人的にはそんなに感じていない」と語るにとどめた。

 それでも、『BBC』で解説を担当したイアン・デニース氏は「警備に疑問が投げかけられるだろう。ここの警備は不十分で、このスタジアムでは準決勝が行われるので警備を強化しなければならないだろう」と警備体制に問題があることを指摘しており、対策の必要性が訴えられている。


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