【MLB】ロッキーズ9−11ドジャース(6月18日・日本時間19日/デンバー)

 ドジャースにとっては“奇跡の大逆転劇”も、ロッキーズからすれば到底“受け入れがたい悪夢”だったのだろう。大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場したロッキーズ戦の終了直後、勝敗を左右した判定を巡って怒りが収まらない相手右翼手が一塁塁審に激しく詰め寄る場面があり、里崎智也氏が「そりゃ、怒るよね」と一定の理解を示した。

【映像】試合終了と同時に“ひと悶着” 実際の様子

 4-9とドジャースが5点ビハインドで迎えた9回、1死満塁のチャンスで代打ヘイワードが満塁弾を放ちドジャースが1点差に詰め寄った。さらに大谷がヒットで出塁すると、2死後に暴投とフリーマンの申告敬遠で一、二塁に。ここで4番テオスカー・ヘルナンデスが打席に入った。

 テオスカー・ヘルナンデスは追い込まれてからの4球目、高めに大きく外れた釣り球に手を出したかのように見えたが、塁審の判定は“セーフ”。スイングを取られて試合終了でもおかしくなかったドジャースは首の皮一枚つながったが、納得いかないのはロッキーズだ。判定に不満を訴えたブラック監督は退場となってしまった。

 するとテオスカー・ヘルナンデスは続く5球目を右中間スタンドへ。これが奇跡ともいえる逆転3ランとなった。ロッキーズのライトを守るケーブは打球を見送ると、スタンドインした瞬間に一塁塁審に向かって“お前のせいだ!”といわんばかりに指をさして怒りを爆発。外野から塁審に食ってかからんばかりの勢いで何事か叫ぶ様子が中継カメラに映ると、試合の解説を務めた元プロ野球選手の里崎智也氏も「これはひと悶着あるね」と指摘していた。

 その裏ドジャース・クローザーのフィリップスが最後の1人を空振り三振に切って取った瞬間、ネクストバッターのケーブが再び激昂。怒りの収まらないケーブは、なんと試合終了と同時に塁審に詰め寄る暴挙に出たのだった。他の審判や選手が必死にケーブを抑えていたが、指摘していた通りの“ひと悶着”勃発に里崎氏は「まだ怒ってるわ。そりゃ、怒るよね」と漏らした。

 この様子に実況が「一塁塁審への怒りが収まりません…」と述べるとファンからは「そらキレるわw」「怒って正解」とケーブが激怒する気持ちも理解できるという声も。なかには「明日乱闘か」など、今日行われる同一カード4連戦の3戦目に“ひと波乱”を予感する声まで聞かれた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)