1億4000万円を超える使途不明金の周南市文化振興財団 再発防止策「回答は困難」
周南市文化振興財団で1億4000万円をこえる着服の疑いがある問題。
再発防止策の提出を求めた山口県の審議会に対し財団は「全容解明に至っていない」として回答は困難であるとしました。
周南市文化振興財団では1億4000万円を超える使途不明金が見つかり、50代と60代の元職員2人が着服に関与した疑いがあると発表しています。
また、50代の元職員は使途不明金が発覚した後に現金およそ30万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕、送検されています。
審議会が提出を求めていた調査結果の報告と再発防止策について、財団は回答期限の5月10日に「全容解明に至っておらず回答は困難」としたということです。
委員からは「捜査機関によって明らかになることもあるだろう」との意見も出て、審議会では引き続き財団の回答を待つことを決めました。
財団が、使途不明金の存在を発表したのは去年7月。
財団は「財団による調査は終えていて、いまは全容解明に向け警察に協力している。告訴事案の起訴・不起訴を待って再発防止策を提出する」としています。