40代男性の3割弱が「おじさんの未来は暗い」と回答 ※画像はイメージです(illustAC)

写真拡大

みなさんは、「おじさん」についてどのような意識を持っていますか。一般社団法人おじさん未来研究所(東京都新宿区)が実施した「おじさんの未来に関する認識・意識」に関する調査によると、おじさんの未来に対して、40代男性の3割弱が「暗い」と回答し、おじさん自身が一番悲観的に捉えていることが分かりました。また、具体的な「おじさん」のロールモデルは「所ジョージ」さんが最多となったそうです。

【調査結果】「苦手・避けたい・軽蔑する」と感じるおじさんの特徴

調査は、全国の20〜60代の男女560人(男性286人、女性266人、無回答8人)を対象として、2023年11月〜12月の期間にインターネットで実施されました。

まず、「おじさんの未来」について聞いたところ、全体では「明るい」が78%、「暗い」が22%でした。「暗い」と答えた割合を年代別にみると、40代以上女性の16%に対して、40代以上男性では27%と最も多くなり、おじさん自身が一番悲観的に捉えていることが分かりました。

続けて、「おじさんについて感じること」を複数回答で答えてもらったところ、1位「経験が豊富」、3位「頼れる存在」、4位「優しい」とポジティブな印象が上位に並んだ一方で、2位に「疲れてそう」、7位「ダサい」、9位「うるさい」とネガティブなものも多く、改善していくポイントが見て取れます。

また、「おじさん」に対する「ポジティブな印象の特徴」については、「謙虚でありながらも、いきいきと活動的で、チャレンジ精神がある」「年下に対しても私欲ではなく愛情をもって接してくれる」「経験豊富でありつつ、常に新しいことに挑戦し、謙虚な姿勢を忘れない」「前向きに仕事に取り組んでいる」などが挙げられました。

さらに、「おじさんに期待すること」では、「豊富な経験を次世代に伝え、若者の成長を支援する役割」「若者との相互理解を深め、彼らの発展をサポートする」「若者からも学ぶ姿勢」「ロールモデルとしての振る舞い」などが挙げられ、これらの要素を持つ「おじさん」が好感を持たれやすいことがうかがえました。

一方で、「苦手・避けたい・軽蔑すると感じたおじさんの特徴」としては、「偉そうで人を見下す態度」「固定観念が強く、頭が固い」「人の話を聞かない、自慢話が多い」「セクハラやパワハラなどモラルが欠如」「自己中心的で他人に対する配慮がない」などが挙がりました。

また、「おじさんに変化して欲しい点、改善して欲しい点」としては、「変化への対応、柔軟性の向上」「相手の意見を尊重し、意見を押し付けない」「清潔感の維持」「ジェンダー平等への意識向上」といった一般的にも嫌われやすいと思われる人の特徴が多く、これらの要素を持つ「おじさん」がネガティブに捉えられやすいことも分かりました。

このような結果から同研究所では、「このような態度を改め、清潔感を維持し、現代のトレンドや多様な価値観への理解と柔軟性を持つことが、おじさんが活躍し続ける前提となりそうです」とコメントしています。

では、具体的にどのような人が「ロールモデル」として見られているのでしょうか。有名人の中から選んでもらったところ、ダントツの1位は「所ジョージ」さんでした。次いで、2位「高田純次」さん、3位「タモリ」さんと続きました。

所ジョージさん、高田純次さんは、30代以下の男女、40代以上の女性、40代以上の男性それぞれに3位以内にランクインしていることから、ロールモデルとして幅広い世代に認知されていることがうかがえます。

なお、所ジョージさんをを選んだ理由としては、「人生を楽しんでいる」「自分の価値観を持っている」、高田純次さんを選んだ理由は、「ポジティブな生き方」「独自性と自由さ」、タモリさんを選んだ理由は、「知識が豊富で博識」「謙虚で偉そうにしない」といった意見がみられたそうです。

   ◇  ◇

【出典】
▽おじさん未来研究所資料/おじさんの未来に関する認識・意識アンケート結果
https://prtimes.jp/a/?f=d138986-2-fd7e6a60db4a063bc73a40147132de2a.pdf