夜の高級クラブ街

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警察も捜査中

 高級クラブがひしめく東京・銀座界隈でも、クオリティが高いと評判のクラブ「L(仮名)」は、著名人にも愛された有名店である。中でもタレント・みのもんたが担当のホステスに港区の1億5000万円相当のマンションを贈与したというエピソードは4年前、週刊誌に報じられたことで、広く知られている。そんな銀座の有名店が突如休業をしているという。その理由がよくあるコロナや人手不足ではなく、放火騒ぎだという話が出回っているから何とも物騒なのだが――。

【写真】渦中の銀座の高級クラブ

 ここ最近の銀座界隈はコロナの影響を払拭し、人気店は好調な売り上げを続けているとされる。そんななか、物騒な話が飛び込んできた。

夜の高級クラブ街

「Lで強盗があったようだ、という話が流れてきたのが3月末に近いころのことだったと思います」

 とは、銀座の事情通。Lはよく知られた高級店で、ボトルを入れれば15〜20万円は下らないという価格設定だ。

監視カメラを消す際の行動

「その話が流れた後に、今度は更衣室が燃えたとか、モノも盗まれているとか、色んな情報が駆け巡りました。実際、営業していないようで、どうやら放火は事実で、警察が捜査中とのことです」(同)

 実際に何があったのだろうか。

「Lの中に人がいないタイミングを見計らって犯行が行われている可能性が高く、カギを持っている人物だということなのでしょう。店内の監視カメラのスイッチも切られているようで、その場所を知っている人間か、そのことを知らされている者だということになりますね。監視カメラを消す際に犯人らしき者が映り込んでいるのですが、傘で顔を隠して特定されないようにしていたと聞きました」(同)

 店はビルの2階にあるが、更衣室を中心に全焼に近い状態だという。犯人として疑われるのは従業員ということになるのだろうか。

“捜査対象”は絞られているのか

「そうですね。若手かベテランかに限らず黒服(スタッフ)はだいたい店のカギを持たされます。若手はいろんな準備があるので開店の数時間前に店に入っていることもしばしばで、休みの日に出勤することはあまり考えられないですが、まあ何らかの件で顔を出すことがないわけではありませんね」(同)

 常識的に考えれば、黒服を中心に警察から事情を聞かれているということになるだろう。

 どうやら“捜査対象”は絞られているようにも見えるが……。

「黒服は入れ替わりがそれなりにありますが、辞める際にカギを回収はしても、交換することはなさそうです。だから、合鍵を作っていたりしたら、店に入ることは可能でしょう。実際にこの店がどうだったかは不明ですが。あるいは、内情を知る人物から依頼を受けた第三者が犯行を行った可能性もあり、割と幅広く事情を聞かれる可能性があるかもしれません」(同)

犯人像については

 犯人像については、怨恨の線が強いとされているようだ。捜査対象が広めだとはいえ、銀座の街頭には多くの防犯カメラが設置されており、犯人あるいは犯行グループの特定にそう時間はかからないような印象もある。

 店に連絡を入れてみるも、開店しているはずの日でも誰も電話に出ない状態。犯行現場となり、営業ができる状況ではないのだから当然といえば当然だろう。

 休業を余儀なくされたホステスらには気の毒だが、人気店にひとまず移籍という身の振り方も考えられるところだろう。一方、他の高級店オーナーはこの事態に「明日は我が身」などと戦々恐々としているようだ。銀座を舞台にした人気漫画『女帝』を連想させるこの一件、かつて足繁く通った、みのもんたも気がかりなところだろう。

デイリー新潮編集部