J1昇格プレーオフ 準決勝 東京V 2(2-0)1 千葉
15:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数25,150人
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オリジナル10同士の戦いとなったJ1昇格プレーオフ準決勝第2戦は、引き分けでも昇格できる東京Vが2点を先行して試合を有利に運び、千葉の反撃を1点に抑えて次のステージへと歩みを進めた。

千葉にとって不幸だったのは、チームの勢いがピークのときからやや落ちてきた状態でプレーオフを迎えてしまったことだろう。第27節で町田をまるで寄せ付けず3-1で勝ったころから比べると、力の半分も出せていなかったかもしれない。逆に東京Vはシーズン終盤に向けてじりじりと調子を上げた。その差が出たと言えるのではないか。

なぜなら東京Vが2点を挙げる前に千葉は決定機を2回迎えたのだ。その1回でも決めていればきっと展開は変わっていただろう。「たら・れば」を語るのはタブーだとしても、試合の流れ、チームの勢いのバイオリズムを感じざるを得ない。序盤戦で苦しみながらも急激に立ち直りをみせ、たっぷり夢を見せてくれながら散ってしまった千葉に対するセンチメンタリズムがそうさせてしまう。

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート