経済界から寄せられる「ジャニーズ批判」に橋本五郎が「違和感」表明…SNSで議論百出「論点すり替え」「どこが悪い」
写真・時事通信
故ジャニー喜多川氏の性加害問題が拡大するなか、大手企業を中心にCM中止や見送りが次々に発表されている。経済界からは、ジャニーズ事務所に対し、さまざまな苦言が寄せられている。
9月12日には、経済同友会のトップである新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス社長)が、定例会見で「所属タレントの起用はチャイルドアビューズ(子供に対する虐待)を企業が認めるということ。人権侵害は認めたり看過できたりするものではない」と発言、ジャニーズ事務所とのCM契約を見直すのは当然との立場を示した。
そこに、経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)が、19日の定例会見で「人権侵害、犯罪は断じて許さないという企業の姿勢を示すことは重要だ。しかし、タレントの方は、ある意味で被害者であって、加害者ではない。その活躍の機会を奪うのもまた問題だ」と述べ、ジャニーズタレント排除が過熱する状況に苦言を呈した。
さらに20日には、日本商工会議所の小林健会頭(三菱商事相談役)が、「ジャニーズ事務所という社名は変えたほうがいい。継続して使うほど『ジャニーズ』というブランドが巨大なのか、私にはわからない」などと話した。
こうした経済界の重鎮の言葉に「なんか違和感があるんですよ」と語ったのは、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏だ。
橋本氏は、21日、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演し、こう述べた。
「『ひどい会社だ』とか『名前も変えないで』とか、いろいろおっしゃってるでしょ。でも、その経済界の企業が(ジャニーズのタレントをCMなどに)使ったじゃないですか。その責任はどうなるんですか。
経済界の新浪さんをはじめ、これだけ厳しいこと言っている人たちは、まず最初に言ってほしいんですよ。『われわれは知らなかった。われわれも被害者』だと。(そういう前段がないなら、ジャニーズを起用してきた)企業に責任がありますよ」
自分たちの責任を棚上げにする経済界を批判したわけだが、この発言に対して、「X」(旧Twitter)上ではさまざまな意見が寄せられた。
《ジャニーズ事件。橋本五郎とやら、タレント使った企業の責任は?とか言ってるが、それは論点すり替えじゃない?そもそもジャニーズの社内事件。社会的には全くNG》
《読売新聞の責任はどうなるんだ? 橋本五郎。メディアのジャニ担が深く知っていたはずで橋本は特別編集委員もやっていた。2004年の最高裁判決の時、読売はベタ記事ひとつ出さなかったぞと》
《私は上場企業の社長やってたけど、ジャニーズの話知らなかった
知ってたでしょと怒られても困る。知らせてくれなかったでしょと逆に怒りたい》
《CMに使った企業のどこが悪いのよ笑》
《立川志らくさんや橋本五郎さんが ジャニーズのタレントを守らないとって言ってくれてる 可哀想だとわかってくれている人もいる タレントたちは血の滲むような努力をしてひのき舞台に立ってるなのになんでこんな思いをしなきゃいけないんだって言ってくれてる ありがとう》
橋本氏の言葉は、経済界の重鎮にはどのように響くのだろうか。