神戸新聞杯に出走予定のナイトインロンドン(撮影:下野雄規)

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 過去10回の菊花賞で3着以内に好走した30頭のうち、半数の15頭は神戸新聞杯組であり最重要ステップとしての立場は揺るぎない。近3回は中京開催で波乱傾向にあったが、それ以前の阪神では比較的順当に決まっており、馬券的には人気どころの取捨が問題となってくる。

1.キャリア数に注目

 過去10回で、それまでのキャリアが7戦以下だった馬は[9-7-9-56]で複勝率30.9%。特にキャリア5~7戦の馬がよく好走している。一方、キャリア10戦以上だった馬は[0-0-1-21]と苦戦。

2.乗り替わりは苦戦

 過去10回で、前走と同騎手だった馬は[7-5-8-49]で複勝率29.0%なのに対し、前走からの乗り替わりとなる馬は[3-5-2-62]で複勝率13.9%。継続騎乗の馬を中心に考えるのが良さそう。

3.スローからの上がり勝負

 阪神開催だった10~19年の10回で、上がり2位以内の馬が9勝。勝ち馬10頭中9頭は34秒5以内の上がりを使っていて、うち2頭は32秒台をマークしていた。舞台となる阪神芝2400mはタフなコース設定だが、更にタフな条件の菊花賞の前哨戦なだけあってスローペースからの上がり勝負になりやすい。

 ナイトインロンドンは目下3連勝中のグレーターロンドン産駒。すべて2400m以上で、最速の上がりを使って2着以下を突き放す内容で底を見せていない。スケールを感じさせる馬であり、重賞初挑戦でも十分通用すると見る。