発表の様子 (c) Oracle Red Bull Racing

写真拡大

 F1に参戦しているオラクルレッドブルレーシングは3日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークで、2023年モデルとなる「RB19」を発表した。

【こちらも】ホンダ、シビックタイプR-GT コンセプトを発表 SUPER GT参戦へ

■RB19の概要

 2022年、ドライバーズチャンピオンとコンストラクターズタイトルのダブルタイトルを獲得したレッドブルレーシング。「RB19」はHONDAロゴをエンジンカウルに掲載するのが大きなポイント。

 2022年は、ホンダのレーシング部門を統括する子会社「HRC」のロゴが掲載されていた。HONDAロゴが入るということは、正式にホンダがエンジンサプライヤーとして復帰する意味合いを持つ。

 前年のRB18とデザインの大きな違いはなく、スポンサーに新たな顔ぶれが仲間入りしている。大きな2つとしては、レッドブルのアパレルを担当する企業が、これまでのプーマからイギリスのCASTOREに変更。ドライバー、チームスタッフが着用するチームラインも同じくして発表されている。さらにレッドブルは、現在若者のF1人気が加熱しているアメリカ市場を注視しており、AIや機械学習を利用したeコマース・マーケティング技術を提供する米Roktと提携した。

■米フォードとの提携

 F1界隈で噂されていた話が現実となった。フォードがF1にカムバックするのだ。提携先はホンダとタッグを組むレッドブルである。復帰するのはパワーユニットのレギュレーションが大きく変わる2026年シーズンから。これはホンダとの離別を意味する大きな分かれ目である。

 ホンダは現在パワーユニットを製造し、レッドブルと姉妹チームのアルファタウリに提供している。2025年以降の計画は不透明だったが、そこにフォードがうまく入った形になる。

 現在レッドブルは、RBPT(レッドブル・パワートレーン)を子会社として立ち上げ、2026年に向けて自社でパワーユニットの準備を行っている。それにフォードの名前をエンジンサプライヤーとして登用することになった。

 ここでのポイントは、これまでパワーユニットの知識を持たないレッドブルが、うまくパワーユニットを運用できるかということである。運用がうまくできなければ、チャンピオンを獲得するどころか下位にしずむことも考えらる。

 今後のレッドブル、ホンダ、フォードの動向も気になるところだが、まずは2023年シーズンの開幕が待ち遠しい。