by Bluewater Lakes

フランスの湖で、史上最大級の67ポンド(約30kg)の魚が釣り上げられました。「Carrot(キャロット)」の愛称で呼ばれているこの大魚は、釣り上げられるまで25分間もの死闘を繰り広げたと報告されています。

Giant 67-pound goldfish reeled in from French lake may be one of the largest ever caught | Live Science

https://www.livescience.com/man-catches-enormous-goldfish-in-france

今回、巨大な「金魚」が釣り上げられたのは、フランス北東部のシャンパーニュ地方にある「ブルーウォーターレイク」という養魚場です。25分間の駆け引きの末にキャロットを釣り上げた釣り人のアンディ・ハケット氏は、「普通の魚は水面下では見つけづらいのですが、キャロットは明るいオレンジ色なので見逃すことはないでしょう」と語りました。

ハケット氏がキャロットを抱えている様子は、以下の動画からも見ることができます。

Angler catches one of the world's biggest goldfish - YouTube

キャロットは、20年前に池に放流されたコイとカワゴイのハイブリッドです。つまり、金魚のような色なので金魚と呼ばれていますが、実際にはコイということになります。



見つけやすいからといって釣りやすいというわけではなく、ハケット氏によると「釣れた人が少ない、非常に捕まえにくい魚です」とのこと。他の釣り人も挑戦できるように、ハケット氏は釣ったキャロットをリリースしました。



正真正銘の巨大金魚が発見された例としては、アメリカのシエラネヴァダ山中にあるタホ湖で2013年に体長1.5フィート(約45cm)、体重4.2ポンド(約2kg)の金魚が研究者によって捕獲されたケースが挙げられます。



by Heather Segale

飼育下の金魚はこれほど大きくなりませんが、金魚は自然の中では25年間生き、無酸素状態で5カ月間生きたという報告もあるタフな魚です。金魚が酸素が少ない環境で生きられるのは、炭水化物をアルコールに変換するというビール酵母の発酵のようなプロセスで呼吸する能力があるからとのこと。こうした能力に加えて、金魚は繁殖力も強いため、金魚が野生に放流されるとあっという間に在来種を駆逐してしまいます。

そのため、市内にケラー湖公園を擁するミネソタ州バーンズビルの公式Twitterアカウントは「ペットの金魚を池や湖に放さないでください。金魚は想像より大きくなり、沈殿物や植物を根こそぎ食べて、水質悪化の原因になります」と訴えました。