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今すぐ仙台に遷都してください!

遅ればせながら、注目のYouTube配信を見ました。ミヤギテレビにて毎週月曜日から金曜日まで放送されている情報バラエティ番組「OH!バンデス」の羽生結弦氏出演回です。放送当日はすでにチケット購入済みだった野球の試合のため僻地まで行っており、満足にネットがつながらない環境だったためタイミシフトでの視聴となりましたが、番組さんが用意してくれた羽生氏専用カメラによる配信映像を追っかけで見たわけです。

羽生氏が生放送でトークに花を咲かせる姿は、まさに癒しの滝のようでした。1滴の水で数ヶ月耐えられる砂漠のサボテンに滝が降り注ぎ、身の丈を超えた情報量に恍惚としました。「プロは週間隔で生がある」「競技会に出てるときより忙しいぞ」「プロって楽しいー!」と沸き立ちました。改めて世界に向けて配信してくれたミヤギテレビさんには感謝申し上げたいと思います。

↓地域の壁も国の壁も乗り越えて世界に広がるOH!バンデスの輪!




オープニング、地元での常識なのか「オバンデス」というポーズを決める羽生氏を見て、「その秘密のサインみたいなの何…」「クラクション5回点滅でア・イ・シ・テ・ルのサインみたいな感じ…」「ワタシの知らない彼の日常…」と早速のけぞりました。そして羽生氏しか映らない配信映像で「宮城のじぃじに会えるとは」と出演の喜びを語る羽生氏を見て、「いやーーーー!誰ーーーー!そのじぃじーーーー!」とのたうちました。のちにさとう宗幸さんのことであると理解しましたが、「あ、宗さんか」と落ち着くまでに脳内では「誰、誰、どんな人」「奥さんはいるのかしら」「見たい、その人の顔を見て確かめたい」と昼ドラの登場人物みたいな感じでスマホをガッチリと握り締めていました。

さらに羽生氏が番組への思い入れを語り、「いつかハイ&ローに出たいと思っていた」とウキウキしているくだりでは、「そんな願い事を胸に秘めていたなんてワタシに教えてくれたことないじゃない!」「4回転アクセルの夢を一緒に叶えようねって誓ったのに!」「ところでハイ&ローって何?」と床を転がっていました。システムはよくわかりませんがローカル番組でよくある視聴者参加型ゲームか何かなのでしょう(※理解力高いタイプ)。「ははーん、岩手で言うところの菊池幸見アナのスーパーギャンブラーみたいなものだな?」「無性に出たくなるアレだな。ちなみに僕も出たことあるけど」「山本大鉄がーバドミントンをするー」と心が故郷にもっていかれました。

年表をめくりながら「羽生史」を振り返っていくくだりでは、ようやく史実として承知している部分も登場してきてコチラも落ち着いて見守る感じに。そんな振り返りのなかでも、幼い頃から「もう一度見たいっていう滑りをしたい」と語っていたという昔の取材映像が出てきたりして、さすが地元だなと思いましたし、ぶれない変わらない羽生氏の「矜持」のようなものを感じられてホッコリとした気持ちになりました。



そうしたトークの合間にも突如として、地元ネタはぶっ込まれてきて油断がなりません。音楽を聴いているときが一番リラックスできるという話の流れから、「ずっと青葉城恋唄を聴いてはいないですけど(笑)」というローカルボケが出てくる展開には、「あーーーー!これはごくごく親しい人たちとだけできる気の置けないトークだーーーー!」(※実際すごい流れてるからワロタ/僕も仙台在住歴アリ)と、自分がそれを少し遠くから眺めていることに気づくのです。「東北楽天ゴールデンイーグルスさん」ではなく「楽天」と略して呼ぶ感じや、地元のアナを「たくちゃん」と親しげに呼ぶ感じ、「もうこの頃は蜂谷さんですもんね」とアナの出演時期なども承知していたりする感じ、ちょっとした言葉遣いやリアクションにも「地元の安心感」があふれており、ヒッヒッフーの呼吸(※鬼滅の刃の雰囲気で)で自分を落ち着けずにはおれません。なかなかに身悶える番組視聴です。

ただまぁ、そういう空気感だからこそ聞ける・話せることもあります。アメリカのイリア・マリニン選手が4回転アクセルを競技会で成功させたことについて単刀直入に問われ、「決めてましたね」「(自分のことを)研究されたって話も実際していらっしゃいましたし」「(そういう後輩が出てくることは)うれしいですね、ただ僕自身も彼から学ぶことはたくさんありますし」「一生勉強は終わらないなと思いますし、挑戦は終わらないなと思います」というコメントが聞けたのは収穫でしたし、その後もこういう機会ならではの収穫トークが続々。

質問コーナーで「最近断捨離している」と語ったくだりでは「うむ、国家の財産として正倉院とかに納めるべき」「とりあえず一回全部ください」「適切に処理しておきます」とリサイクル魂が燃え上がりました。「みやかわくん…宮川大聖さんという方からペン回し用のペンをもらった」という話をしながらペン回しを披露するくだりでは「一回みやかわくんと言っちゃうあたり、仲が良いわねぇ」「まぁ、ペンをいただいたの、よかったわね」「宮川さん、本当にいつも結弦がお世話になっております」と母親目線で心が温かくなりました。地球最後の日には「餃子をたらふく食べたい」「(つけだれは)ポン酢ですね」というトークには、僕も一瞬でポン酢派に改宗する決意を固めました。とにかくまぁ、気の置けないやり取りの連続で「お宝」と言っていいようなトークばかり。プロはズバッとポン酢、トークの切れ味が際立っているなと思いました。

そして、今後の展望について問われたくだりで、羽生氏自身の言葉として「仙台にリンク作ってください」「みなさんお願いします」というコメントが聞けたのは大収穫だったなと思います。そういう展開になることを僕も期待はしているわけですが、大きな予算をかける行政の事業にはやはり「羽生氏の存在」を前提とした部分が出てくるわけで、それが重荷になったり負担になったりするようであれば、せっかくの事業もままならないだろうと思っていたところ。しかし、叶うならばリンクができてほしいと羽生氏も望んでいる。その気持ちを聞くことができて、映像として広く発信することができて、とてもよかったなと思います。まぁこれも地元ならではというか、おじいちゃんおばあちゃんにはお菓子をねだりやすいみたいな、話しやすさがあったのかなと思いました。もしかしたら東京のテレビではできなかった話かもしれないなと思います。

出演時間の終盤、羽生氏は冒頭に言っていた「ハイ&ロー」のコーナーまで残り、ゲームの運営をサポートしました。完全にこのゲームの展開を理解している様子で、テキパキと仕事をこなしていく羽生氏。紹介される商品のひとつひとつにうなずき、「美味しいですねぇ…」「食べたいですぅ…」「いいですねぇ…」などとつぶやく姿には、プレゼント提供企業もスーパーハイになったことでしょう。ゲームに参加した視聴者のオオヌマさんも、もらった賞品以上の思い出を手にされたはず。僕ならばたとえすべての賞品を失ったとしても「あと1回羽生氏がカードをめくるところを見たい」「むしろそこで外したい」「そうしたら慰めてくれると思うから…」ということで3回目に挑戦した気はしますが、まぁ2枚でも十二分な思い出です。羽生氏自身も楽しい番組出演になった様子。まさに実りしかない神番組でした。番組を作ってくれて、出演してくれて、見させてくれて、本当にありがたかったです!

↓後日アーカイブ配信もあるという話なので、改めて番組の全体像を見たいなと思います!

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とまぁ番組は大変楽しいものでした。しかし、ここまでの書きっぷりで若干お察しかもしれませんが、僕の心のなかにはもうひとつの感情が広がっていました。嫉妬です。世界の人々からすれば「お前は日本人ってだけでスーパー恵まれてるんだぞ」「母国語でYUZURUと会話できるんだろ」「YUZURUのイベントに参加できるんだろ」と矢継ぎ早にご指摘が飛んできそうですが、僕の胸には淀んだ嫉妬が渦を巻いていました。

やはり故郷仙台には特別な世界があり、僕はその外側にいるのだと感じずにはいられませんでした。嫉妬とは恐ろしいもので、おそらく「東京」は世界で二番目に羽生氏環境が充実している都市だと思うのですが、それでも仙台の眩しさには目がくらまずにはおれませんでした。これまではあくまで「オリンピック」という全世界向けの場所に軸足がありましたが、プロとなった羽生氏は故郷仙台に軸足を置いて、仙台から世界に発信していく形に完全にシフトしたのです。これまで以上に仙台がホームとなり、中心となり、始まりの地となるのです。住みたい町ランキングで「仙台」が日本一になる日も遠くないでしょう。

考えちゃいますよね、引っ越しを。

ただ、ためらいますよね、引っ越しは。

別に僕がどこに住もうが勝手ではありますし、昨今は弊社もリモートワークが促進されているので、仙台に住みながら今の仕事をつづけることも絶対に無理だとは思いません。やれないわけではない。ただ、引っ越しって常識の範囲内での最終手段じゃないですか。逃げるときも攻めるときも。やべぇのに付きまとわれたら携帯の番号変えて引っ越しますよね。その先は警察や裁判所を呼ぶか、武力で立ち向かうかって感じじゃないですか。追うほうも「隣の部屋に引っ越してきましたー」は最終許されラインですよね。その先はドアをこじ開けるか窓を割るか、非合法手段を繰り出す感じになりそうじゃないですか。

もしですよ、僕がある日突然「仙台に引っ越しましたー」と言ったら「うわ…」ってなりますよね。ここまで積み重ねた歴史が「へー、引っ越したんだー」では済まされない憶測を生んでしまいますよね。過去に住んでいたこともある街ですし、実家からもわりと近い位置関係にありますが、ちょっと気をつかいますよね。仙台入りは。僕が仙台入りすれば職務質問とか始まりそうなので、「ハイ!今日はパレードが開催されているので来ました!」みたいな理由を求めているところがあります。有り体に言えば「呼び出してほしい」のです。何らかのオフィシャルな理由で。僕がフラリと気まぐれに行くのではなく。

そんな僕がもし合法的に仙台に引っ越そうと思うなら(※違法な引っ越しってあるのかな?)、「すでに今勤めている会社から転勤を命じられた」くらいしか真っ当な理由が思いつかないのです。それなら「会社都合でして…」と言えるじゃないですか。ただ、残念なことに弊社は仙台には拠点がなく、そもそもリモートワークできるくらいの会社なので、転勤も基本的に存在しないのです。間違ってアメリカに行かされることはあっても、仙台に行かされることは絶対にナイ、そう断言できます。

熟考を重ねた結果、僕が仙台に転勤するには首都移転しかないのです(※冒頭の行の伏線回収)。首都が仙台に移転すれば、もしかしたら仙台に本社機能が移転することはあるかもしれないでしょう。そうしたら「郷里の両親も心配なので、仙台拠点に転勤します」みたいな真っ当な筋立てができるような気がします(※岩手と宮城の距離感なんて首都圏の人にはわからない説)。そうしたら晴れて僕も仙台の人となれるわけです。そして、堂々と七北田公園あたりを散歩し、空気を吸ったり水を飲んだりできるわけです。

かねがねお国は東京一極集中を何とかしようと思案し、仙台遷都論というのを垂れ流してきました。今こそ、その案を実行に移すときなのです。僕のために。そして、日本の首都にふさわしい文化的豊かさを備えるべく、当然必要な施設のひとつとして仙台市に日本最大級の常設アイススケートリンクを建てるのです。そのリンクでは若き選手たちがのびのびと練習することができ、ときには世界選手権などの国際大会も開催されるのです。それは世界の人にとっても「YUZURUの街に行く」理由となるでしょう。無闇に押しかけるのは気が引ける人も、気兼ねなくその街を歩ける機会として。

この渦巻く感情、今はまだヒッヒッフーの呼吸で抑えていますが、「そろそろ呼ばれたい」という気持ちは膨らむ一方です。僕がドアの前に立って「来ちゃった…」と言い出すことがないよう、オフィシャル呼び出し(※東京ではやらないヤツ/仙台に行くしかなかったんだなと理解されるヤツ)をなるべく早い時期にご検討いただきたい、そう思います。そして、その際は改めて「OH!バンデス」ご出演の模様を一同で見守り、質問募集やハイ&ロー募集に参加できればと思います。うん、また未来が楽しみになってきました。その日を元気に迎えられるよう、健康の面、お金の面、時間の面、檻の面(※檻の外にいるかどうか)で、自由に動ける自分であるよう努めないとですね。

ドカーンと大発表で「いざ仙台」となる日、期待してお待ちしています!



「リタイア後は仙台で」が子どもの頃からの計画だというのは、言っておきます!