台風警報発令が最も早かったのは1967年の台風4号の4月7日=画像はfacebook.com/CWB.TWから

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(台北中央社)台湾では今年に入り、台風警報が一度も発令されていない。中央気象局の統計によれば、台風警報発令が最も遅かったのは2010年の台風8号の8月30日。今年はこの記録を更新する可能性があるという。

気象局によると、今年7月からこれまでに発生した台風は5個。統計が残っている1958年以降では2番目に少ない。気象局は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低い状態が続く「ラニーニャ現象」と、熱帯インド洋の南東部で海面水温が平年より高く、西部で海面水温が低くなる負のインド洋ダイポール現象によって台風が発生しにくくなっているとの見方を示している。

これまで台風警報の発令が2010年に次いで遅かったのは1993年の台風11号の8月17日となっている。

気象局は、今年は台風の襲来などがない影響で7月から現在までの各地の降水量は平年より少なくなっているとして節水を呼び掛けている。

(編集:名切千絵)