日本代表、「最強ブラジル代表」からゴールを決めた“たったの”5名

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日本代表は6日、国立競技場でブラジル代表と対戦する。

日本代表は1996年のアトランタ五輪でブラジル代表に勝利しているが、A代表においては一度も勝った経験がなく、通算成績は0勝2分10敗(5得点34失点)となっている。

なかなか厳しい状況であるが、今回はそんな中でもブラジル代表からゴールを決めた日本代表の得点者たちを見ていこう。

福田 正博

試合日時:1995年8月9日
試合結果:1-5●

日本代表がブラジル代表から奪った記念すべき初ゴールは“ミスター・レッズ”こと福田正博だ。

ラモス瑠偉の事実上の代表引退試合となった一戦。ブラジルの先発にはJリーグに所属するスター選手たちがズラリと名を連ね、日本はあっさり2点を先行されてしまった。

しかし後にJでもプレーするエジムンドの横パスを三浦知良がカットしゴール前へ。カズはシュートを打つ前に潰されてしまったが、こぼれたボールに飛び込んだ福田が右足でネットを揺らしている。

中村 俊輔

試合日時:2005年6月22日
試合結果:2-2△

コンフェデレーションズカップはこの2005年からワールドカップの「プレ公式大会」と位置付けられた。

2002年日韓大会で5度目の優勝を手にしたブラジルは連覇を控える立場。そんな優勝候補筆頭の相手に2点を先行されブラジルの楽勝かと思われたが、俊輔の黄金の左足が火を噴いた。

ミドルレンジから放たれた素晴らしいシュートは2002年大会の守護神マルコスを無慈悲に打ち抜き、ものの見事にゴールへと突き刺さっている。

大黒 将志

試合日時:2005年6月22日
試合結果:2-2△

中村のゴールで一気に流れを引き寄せた日本は後半、なかなかリズムが戻らないブラジル相手に互角の戦いを見せる。

そして試合終了間際、中村が放ったフリーキックが右ポストを直撃。その跳ね返りを“ラッキーボーイ”大黒将志が押し込んで2-2の同点に追い付いた。

大黒は後半アディショナルタイムにもあわや勝ち越しかという場面を迎えたがこれは決められず。それでも王国ブラジル相手に最も勝利に近づいた瞬間であった。

玉田 圭司

試合日時:2006年6月22日
試合結果:1-4●

本当の意味で、真剣勝負のブラジルから奪った唯一のゴールといえるだろう。

2006年大会の日本代表は、グループステージの初戦でオーストラリアに残り10分から逆転を許し敗戦。続くクロアチア戦も引き分けたためブラジル相手に勝利が求められる厳しい状況だった。

当時のブラジルはロナウド、ロナウジーニョ、カカ、アドリアーノらがいた史上最強レベルの布陣。絶望的にも思えたが、前半、カウンターから玉田が左足で稲妻のようなシュートを突き刺した。

この日本の先制ゴールは世界を驚愕させ“奇跡”も予感させた。だがこの一撃は眠れるライオンを目覚めせることとなり、試合は大敗となっている。

槙野 智章

試合日時:2017年11月10日
試合結果:1-3●

前回ブラジル代表との対戦で唯一ゴールを記録したのが槙野智章だ。

ロシア大会を翌年に控えた国際親善試合で、ハリルホジッチ体制のベストメンバーで挑んだが前半だけで3失点を喫する完敗を喫した。

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後半ブラジルが明らかに手を緩めた中で、井手口陽介の左コーナーを槙野が頭で一矢報いるゴール。玉田以来、ブラジルから決めた11年ぶりの得点となった。